ロシア南部地震で津波警報、日高管内沿岸市町で避難も 〈2025年7月31日〉

避難した地域住民(新町地区津波避難タワー)


 30日朝、ロシア・カムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8・7(推定)の地震が発生。気象庁が、北海道から和歌山県までの太平洋側など広い範囲に津波警報を発令した。

市役所、タワー、高台等へ避難
住民に緊張、管内沿岸市町で警戒
 管内の沿岸市町でも避難指示を出し、地域住民に緊急避難場所や高台等への避難を呼びかけるなど対応に追われた。
 御坊市では市役所5階、御坊商工会館4階、福祉センター4階、学校体育館や教室などを開放。市役所には園児や高齢者、近隣の事業所従業員ら200人以上が続々と避難。議場や委員会室等に待機し、職員が備蓄していた飲料水等を配布した。新町地区津波避難タワーには住民ら40人程度が自主避難したほか、美浜町の松原地区高台避難場所にも住民がが避難し、暑さ対策でテントを張ったり、飲料水などを配った。避難した住民は「3メートルの津波と聞いたので避難してきた。怖いです」「家にいると不安なので避難した」など話していた。
日高町 海岸地域へ避難指示を出すとともに、町中央公民館と町立武道館の2カ所を避難所として開設。中学校クラブ活動や補習は中止したほか、町営温泉館「海の里」みちしおの湯は休館。産湯海水浴場は閉めたほか、海岸の泳げそうな場所へ張り紙などして対応。防災行政無線で30分置きに、高台へ避難するよう繰り返し呼びかけた。
印南町 防災行政無線で高台への避難を呼びかけるとともに避難所として印南避難センター、防災福祉センター、切目小体育館の3カ所を開設。いなみっ子交流センターで運営している学童クラブでは60人の児童がライフジャケットを着用して指導員の誘導でいなみっ子交流センターから海抜27メートルにある印南避難センターへ避難した。中学校の部活動も中止した。
 JR運転見合わせ JR西日本は、きのくに線の和歌山~新宮駅間、紀勢線の和歌山~和歌山市駅間で運転を見合わせた。


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