産湯海水浴場でも7年ぶりに推計2万人に
県は30日、7月1日から8月末までの夏季期間に県内主要観光地7カ所の宿泊客数と日帰り客数の調査結果を発表。大阪・関西万博開催による関西圏の観光需要の高まりもあり、日帰り客数は全7カ所で増加し、宿泊客数も1カ所を除く6カ所で増加した。白浜では、パンダの中国返還で7月は減少したが、好天と昨年未開催だった花火フェスタの実施で増加に転じた。
和歌山城や片男波海水浴場がある和歌山市、高野山の高野町、田辺市龍神村、田辺市本宮町、旧白浜町、那智勝浦町の7カ所で観光客動態調査を実施。合計の宿泊者数は79万1300人で昨年より約5万人増(106・8%)となり、日帰り客数は257万9300人で22万4100人増(109・5%)、総数337万600人で昨年比108・9%で、いずれも令和2年以降の最高となった。
万博開催地に近い和歌山市ではインバウンドなど宿泊需要の高まりや海水浴場のアトラクション施設開業などが増加の原因となった。龍神村では、日高川でのアユ釣り客が増加したほか、猛暑を避けた観光客などの増加などが挙げられるという。
紀南地方では、7月にカムチャッカ半島付近の地震に伴う津波警報発令の影響があったが、パンダ返還による観光客減少が心配された白浜では、返還後の反動で7月は宿泊客数、日帰り客数ともに減少したが、南海トラフ地震臨時情報の発令などの影響があった昨年に比べて好天続きで、8月には花火フェスタを実施できたことなどで対前年比で増加。令和5年比では約1割減少している。
管内でも日高町の産湯海水浴場では、海水浴客数の目安となる駐車台数が前年比で854台増の4514台で推計2万人で7年ぶりの大台となった。猛暑日が多く、7月後半の連休や盆期間も好転に恵まれてにぎわった。
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