「みーやちゃん」も参加し、テープカットで発電所の竣工を祝う
御坊市の日高港工業団地に建設され、8月21日から営業運転を始めた和歌山御坊バイオマス発電所の竣工式が29日に同所で行われ、同発電合同会社、出資企業、関連企業、市、県、地元区など関係者約90人が出席し、テープカットで盛大に竣工を祝った。発電容量は5万キロワット。燃料は木質ペレットとパームやし殻の混合燃焼で、海外から年間約20万トンを輸入する。
全国各地で木質バイオマス発電所の開発・事業運営等に携わっている(株)エネウィル=東京都=と大阪ガス(株)=大阪市=、再生可能エネルギー関連事業の豊富な経験を有するSMFLみらいパートナーズ(株)=東京都=の3社が出資して「和歌山御坊バイオマス発電合同会社」を設立。令和5年4月に起工式を行い、施設を建設。今年8月21日から営業運転を始めている。
竣工式には合同会社、出資企業、施工企業等の代表者・関係者をはじめ、友井泰範・県副知事、三浦源吾御坊市長、籔内美和子美浜町長、南塩屋、北塩屋両区、紀州日高漁協、日高川漁協代表者らが出席。小竹伸和・須佐神社宮司が神事を執り行い、出席者が玉串を奉奠した。神事のあと、榊田剛・和歌山御坊バイオマス発電合同会社職務執行者、友井県副知事、三浦市長、籔内町長らがテープカットを行った。その後、花ご坊で祝賀会を催した。
三浦市長は「日高港の活用が進むことはもちろん、地域を元気にする起爆剤として御坊市の産業発展に大きくつながるものと大きな期待を寄せています。世界でカーボンニュートラルへの動きが加速し、国内でも再生可能エネルギーへの期待が高まっている中、この日高港から年間およそ11万世帯もの暮らしを支える電力が生まれるバイオマス発電所が、その大きな流れの一躍を担うことは地元市長としてたいへん嬉しく、誇らしい」と話した。
日高港は平成16年4月から暫定供用しているが、関税法上は「不開港」のため、税関施設等は設置されておらず、外国貿易船は直接入港できないが、発電所建設を契機に、県が第1岸壁ソーラスフェンス内の取り締まりを強化することを条件に直接入港できる「開港」と同等の運用が全国の公共岸壁で初めて適用され、燃料を積んだ外国船が直接入港している。国の無線検疫対象港にも指定済み。
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