由良町「衣奈祭りと唐船屋台を担ぐ特別な体験ツアー実施 〈2026年9月5日〉

 由良町衣奈祭に唐船(とぶね)を奉納している吹井祭礼実行委員会は、祭礼前日と祭礼日の10月10日、11日に旅行ツアー「衣奈祭りと唐船屋台を担ぐ特別な体験ツアーin和歌山・由良町」を実施する。全国の地方で人口減少や高齢化などで地域づくりの担い手不足が課題となるなか、祭礼の奉納物をキーワードに「関係人口」をつくりだそうと企画した。日高地方では初めての取り組みで、古くから伝わる地域を代表する伝統行事「祭礼」を生かしての地域づくりの担い手確保のモデルケースとして注目される。
 実行委員会は、衣奈祭に参加している吹井地区(黒田、柳原、吹井、糸谷)の住民の集まり。子どもから大人まで地域住民が一つになって祭礼参加をはじめ、文化・歴史の継承や地域でのイベント開催などに取り組んでいる。防災にも力を注いでおり、さまざまな取り組みを展開。和歌山高専と共同で「祭りと防災のコラボレーションプロジェクト」も行い、唐船巡行と防災クイズイベントや海抜表示板スタンプラリーなどで地域住民らの防災意識を高めた。
 地区でも地域の担い手不足に直面するなか、地域外の人材が地域づくりの担い手となる「関係人口」を生み出そうと、実行委員会と地域が一体となって祭りと地域の魅力を生かした旅行ツアーを企画した。
 日高振興局、由良町、観光の専門家、旅行会社の支援で祭礼前日と祭礼日の1泊2日の日程で特別な体験を提供。県無形民俗文化財(衣奈祭)を守る一員として、車の大きさの唐船屋台の担ぎ手を体験してもらうほか、和歌山代表の文化「餅まき」や「コーヒー・お好み焼き 大川」でお好み焼きと中華が融合した夕食交流会を開催。宿泊は「民宿 平佐館」で夜の静かな由良湾を楽しんでもらうプラン。定員は10人で、今月10日まで参加者を募集している。


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傳田さんが由良町特産の八朔で地ビールを開発 〈2026年9月4日〉

ハッサクビールを開発、販売を開始する傳田さん


 由良町に移住し、SNSを通じて地域活性化に取り組んでいる傳田拓夢さん(28)=新宮市出身=が、町特産のさつきハッサクを使った地ビールを開発し、5日から旧白崎小学校で販売を開始する。由良町ならではの夏の土産品が少ないと感じたことから地ビール開発を考案。酸味のあるハッサクとの相性が抜群のクラフトビールで傳田さんは「ビールならではの苦みを抑え、甘みを感じられるビールで、誰にでも飲んでいただけると思います。多くの皆さんに飲んでいただき、町の魅力を発信できれば」と話している。
 傳田さんは「むん」さん(@mun_livinglog)の名で活動している人気インスタグラマー。東京などでの活動を経て昨夏、妻の出身地である由良町に移住。地域活性化につなげたいとPRや魅力発信に努めるなかで、動画だけではなく新たなコンテンツとして起業を決意。地ビールの開発を始めた。
 町には夏シーズンに多くの観光客が訪れるものの、夏の土産品が少ないことから、由良ならではのものを考えていたところ、ハッサクを使った地ビールを思いついた。ビールづくりの経験がないことから、ビールでの町おこしに取り組んでいる有田川町のブルワリー「ノムクラフト」=(株)CAMPS有田川=の代表・金子巧さんに相談。製造は「ノムクラフト」に依頼、傳田さんは免許の取得やパッケージデザインなど準備を進めてきた。
「YURA HASSAKU WHEAT ALE」という名のクラフトビールでハッサクとの相性抜群。小麦を多く使うことでビール独特の苦みを抑え、甘みを感じられるよう仕上げた。爽やかな香りとほのかな苦味に、小麦由来のやわらかな口あたり、すっきりとした後味が楽しめる。白崎の白さと海風の気持ちよさも感じられるよう。
 ビールは旧白崎小学校内、和洋食堂「しらしょう」の一角で店頭販売。時間は午前11時から午後4時まで(火曜日定休)。今後、オンラインでの販売も予定している。
 傳田さんは「町に住む人たちが築いてこられたことを大切に、自分ができることを考え、ワクワクしてもらえるような魅力を作り出し、町に住む人、観光で訪れる人が増えてくれれば。ハッサクビールは第1弾。第2、第3弾のビールも開発したい」と話している。


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美浜町 架替えの「蟹田橋」完成 11日、供用開始 〈2026年9月3日〉

新たに架替えられた蟹田橋


 西川河川整備事業の一環で県が令和4年度から着手していた美浜町和田、西川に架かる蟹田橋の架替え工事が終わり、11日午後1時30分から地元の和田小学校6年生33人らが渡り初めを行い、供用を開始する。
 大洋化学(株)美浜工場前にある旧橋は、延長37・98メートル、有効幅員4メートルで昭和48年に完成。西川河川整備事業で川底がしゅんせつされ、深くなるため、旧橋の橋台と橋脚ともに根入れ不足が生じるとともに、同整備計画の計画高水位を確保するため、旧橋の上流側に新橋を架替えた。
 新橋は延長41・1メートル、有効幅員4メートル。計画高水位を確保するため、橋中央の高さは旧橋より約70センチ高くなっている。総事業費は設計や地質調査(ボーリング)を含め4億2840万7100円。設計は(株)データ技研=和歌山市=、地質調査は(株)世紀工業=紀美野町=、施工はA1橋台が(株)南産業=由良町=、A2橋台が(株)小林建設=御坊市=、上部工が(株)豊工業所=和歌山市=。
 11日午後1時30分から和田小学校6年生33人が参加した渡り初めを行う。町から籔内美和子町長、石塚和夫副町長、塩崎善彦教育長ら関係者、日高振興局建設部から岩本吉継参事兼部長ら関係者が出席。
 渡り初めのあと、ドローンからの記念撮影を行い、橋の銘板を揮毫した6年生4人に銘板をキーホルダーにした記念品をプレゼントする。志賀美咲さんが「蟹田橋」、日裏月菜さんが「かにたばし」、宇戸穂香さんが「西川」、堀愛実さんが「令和8年5月竣工」を揮毫した。
 セレモニー終了後、供用開始する。旧橋は今後、撤去する。


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ソフトテニス全日本社会人選手権で御坊市出身の畑中さんペアが3位 〈2026年9月2日〉

坂本さんとのペアで堂々3位に輝いた畑中さん(左)


 ソフトテニスの第54回全日本社会人選手権大会が29、30日、大阪府内で開かれ、一般女子で御坊市出身の畑中望来さん(どんぐり北広島)=印南中、岡山・就実高卒=が坂本朱羽さんとのペアで堂々の3位入賞を果たした。
 全国の強豪137ペアが集う中、畑中さん・坂本さんペアは初戦で加藤・志津(愛知・トヨタ自動車)を4―0、2回戦は須藤友・須藤麗(埼玉・飯野クラブ)に4―1で快勝。3回戦は赤川・吉田(東京・ヨネックス)に4―3と競り勝ち、4回戦でも寺澤・縄田(福島・ダンロップ)を4―3、準々決勝は矢野・辻倉(京都・ワタキューセイモア)を4―2で破り準決勝に進出。準決勝では、連覇を達成した原口・宮前ペア(同)と対戦。2―4で惜しくも敗れたものの、初の決勝進出まであと一歩に迫る3位入賞となった。
 準決勝も常に挑戦者の気持ちで臨み、やるべきことを明確に一本一本を大切に戦ったが、終盤はミスが重なって悔しい敗戦。畑中さんは今大会を振り返り、社会人になって、あまりいい成績を残したことがなかったが、今大会はミスを修正し、2人で話し合いながらプレーできたことを収穫に挙げた。一方で、最後に詰めの甘さが出た場面もあり、「次の大会までには改善し、更に上を目指して頑張ります」と前を向く。
 畑中さんは、高校時代にはインターハイなどで活躍し、U―17、U―14日本代表の強化選手にも選出された実績を持つ。社会人となってもトップレベルでプレーを続けている。今回の3位を新たなスタートに「この悔しさを忘れず、日本最高峰の皇后杯の舞台でも上位に食い込めるよう、また一から頑張りたい」と力を込めた。


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全国高専ソフトテニスで和高専の松下・白井ペアが快挙 〈2026年9月1日〉

賞状とメダルを手に優勝を喜ぶ松下さん(左)と白井さん


 第61回全国高専体育大会ソフトテニス競技は29日、30日、三重県鈴鹿市のスポーツの杜鈴鹿庭球場で行われ、女子ダブルスで和高専の松下音羽さんと白井望登さんの日高中出身1年生ペアが優勝を飾った。
 女子ダブルスは各地区予選を勝ち抜いた16組がトーナメント戦で競った。松下さん・白井さんペアは初戦で鶴岡高専ペアを4―1で下し、2回戦は長岡高専ペアを4―1で退けた。準決勝は大島商船ペアを4―0で下して勝ち上がり、石川高専ペアとの決勝も4―0の圧勝で大会を制した。
 松下さんは「楽しみながらプレーできた。調子が悪く白井さんに助けられたので来年は自分が頑張って連覇をめざしたい」。白井さんは「優勝を目標にしてたので達成できうれしい。練習も試合も楽しみながらこれからも頑張っていきたい」と優勝を喜んでいる。
 男子団体に出場した和高専は予選リーグ1勝1敗で決勝トーナメント進出はならなかった。


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「緑の甲子園」滝川第二全国制覇、御坊の山田さん大活躍 〈2026年8月30日〉

メダルを持ち、緑の甲子園全国制覇を
喜ぶ山田さん


 24日から28日まで栃木県のサンヒルズカントリークラブで開かれた緑の甲子園団体全国大会兼文部科学大臣旗争奪第47回全国高校ゴルフ選手権大会団体女子の部で、神戸市の滝川第二高校が8年ぶり3回目の全国制覇を果たした。1年生ながら団体メンバーとして出場した山田眞生さん(16)=御坊市薗、御坊中出身=は最終日の決勝戦で4アンダーをマークするなど大活躍を見せ、目標の団体優勝に大きく貢献した。
 高校ゴルフ部の日本一を決める全国大会で36校が出場した。パー72で選手4人中3人の合計スコアで順位を競った。初日の26日、滝川第二は2位に3打差をつける10アンダーで首位発進し、2日目の27日も10アンダーで首位をキープ、上位8校による決勝戦に進出。スコアがリセットされた28日の決勝戦では出場4人がアンダーパーで回り、10アンダーで、大阪学院大と並んでトップタイ。4人の合計ストロークで大阪学院を抑え、8年ぶり3回目の全国制覇を果たした。
 日本ジュニア選手権関西決勝大会の成績で、1年生ながら団体メンバー5人に選ばれた山田さんは、4人の出場メンバーとしてフル出場。初日は3アンダーと好発進し、2日目も1アンダーと手堅くまとめた。決勝戦は出場4人の中で最も良い4アンダーでフィニッシュする活躍を見せ、優勝に大きく貢献。「決勝戦はもっとスコアを伸ばせたと思う。差をつけて優勝したかったが、みんなで優勝でき、めちゃうれしかった。みんなで嬉し涙を流しました。本当に良いチームでした」と喜んだ。
 高校進学前に「まずは団体戦で日本一になり、個人でも日本一をめざしたい」と語っていた第一目標の団体日本一を果たした山田さんは「有言実行できて良かった。3連覇をめざしたい」と意気込んだ。
 個人でも8月18日から21日まで埼玉県の久邇カントリークラブで開かれた日本ジュニアゴルフ選手権に初出場し、3日間トータル3アンダーで41位タイと健闘した。「全国のレベルの高さを知ることができた。メンタルも含め、もっと頑張って次は入賞、3年で優勝したい」と話した。
 山田さんは父・勝人さんの影響で小学4年生から本格的にゴルフを始め、御坊小6年から御坊中3年までで5度の全国大会出場を果たし、今年3月の全国中学校ゴルフ選手権春季大会文部科学大臣楯争奪第46回個人の部では見事全国4位に入賞。将来のプロゴルファーをめざし、今後のさらなる活躍が期待される。


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日高川町で県内初の「ツキノワグマ緊急銃猟実地訓練」 〈2026年8月29日〉

実地訓練では模擬射撃を行う

緊張感のある机上訓練で流れを確認


 市街地や人の生活圏付近などにクマが出没した際の迅速な対応を目指し、県と日高川町は27日、高津尾の日高川交流センターで「ツキノワグマ緊急銃猟訓練」を実施した。日高地方では初の机上訓練で、県内では初めて野外での実地訓練が行われた。警察や地元猟友会など関係機関が参加し、緊急時における連携手順や判断基準を確かめた。
 県によるとクマの出没は、令和元年には、日高川町での5件を含め県内45件の目撃情報があり、令和6年には約4倍の180件、昨年は99件と、全国各地と同様に県下各地で出没が急増。日高地方での9件を含め、今年は7月末までに県下で70件以上(真偽不明含む)の目撃情報も寄せられているという。
 全国的なクマの被害や県下の出没状況などを受け、令和7年9月1日に施行された改正鳥獣保護管理法に基づく「緊急銃猟制度」をもとに訓練を企画。同制度では、人の生活圏に危険鳥獣が出没した際、一定の条件を満たせば市町村長の判断で銃器を使用した捕獲等が可能となっている。
 この日の訓練には、県や日高川町の職員、御坊署員、町内猟友会が参加したほか、県内市町村職員、県内の猟友会、県警本部など関係者らあわせて約200人が出席した。
 地元の久留米啓史町長は「クマの出没は予測がつかないので、出没してから慌てるのではなく、本日の訓練で互いに認識を深め、有意義なものになることを期待しています」、県の湯川学環境生活部長が「地道に訓練を重ねて、関係機関との連携を強化し、県民の安心と安全を確保していきたい」とあいさつ。県から緊急銃猟制度の説明が行われた後、机上訓練を実施した。
 引き続き行われた実地訓練では、市街地へツキノワグマ1頭が出没した緊急事態を想定。住民への避難指示などの安全確保を最優先としつつ、通報、対策本部の立ち上げ、関係各所への情報連絡から町長による判断。現場でのクマのぬいぐるみへの模擬射撃の実施など、一連の対応プロセスを本番さながらの流れで検証した。
 参加者は、現場での状況判断や連携の重要性を改めて確認し、住民の安全を守るための体制構築に向けて意気込みを新たにした。
 第2射手を務めた猟友会丹生分会の外村千寛さん(41)は「貴重な体験をさせていただいた。クマを見たことも撃ったこともないので、訓練をもっとしていかなければいけないと思う。最近のクマの出没頭数は異常。20年前はほとんどなかったので、しっかり対応していかなければならない」と話した。


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