由良町衣奈祭に唐船(とぶね)を奉納している吹井祭礼実行委員会は、祭礼前日と祭礼日の10月10日、11日に旅行ツアー「衣奈祭りと唐船屋台を担ぐ特別な体験ツアーin和歌山・由良町」を実施する。全国の地方で人口減少や高齢化などで地域づくりの担い手不足が課題となるなか、祭礼の奉納物をキーワードに「関係人口」をつくりだそうと企画した。日高地方では初めての取り組みで、古くから伝わる地域を代表する伝統行事「祭礼」を生かしての地域づくりの担い手確保のモデルケースとして注目される。
実行委員会は、衣奈祭に参加している吹井地区(黒田、柳原、吹井、糸谷)の住民の集まり。子どもから大人まで地域住民が一つになって祭礼参加をはじめ、文化・歴史の継承や地域でのイベント開催などに取り組んでいる。防災にも力を注いでおり、さまざまな取り組みを展開。和歌山高専と共同で「祭りと防災のコラボレーションプロジェクト」も行い、唐船巡行と防災クイズイベントや海抜表示板スタンプラリーなどで地域住民らの防災意識を高めた。
地区でも地域の担い手不足に直面するなか、地域外の人材が地域づくりの担い手となる「関係人口」を生み出そうと、実行委員会と地域が一体となって祭りと地域の魅力を生かした旅行ツアーを企画した。
日高振興局、由良町、観光の専門家、旅行会社の支援で祭礼前日と祭礼日の1泊2日の日程で特別な体験を提供。県無形民俗文化財(衣奈祭)を守る一員として、車の大きさの唐船屋台の担ぎ手を体験してもらうほか、和歌山代表の文化「餅まき」や「コーヒー・お好み焼き 大川」でお好み焼きと中華が融合した夕食交流会を開催。宿泊は「民宿 平佐館」で夜の静かな由良湾を楽しんでもらうプラン。定員は10人で、今月10日まで参加者を募集している。
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