人口減少対策に力をいれる日高川町
少子高齢化と人口減少が全国的な課題となる中、日高川町でも人口は旧川辺町、旧中津村、旧美山村が合併した平成17年の1万1655人から今年4月末現在で8701人にまで減少した。町は、人口流出に歯止めをかけるため、若者定住や結婚支援、空き家活用への支援制度を導入し、移住・定住施策の周知に取り組んでいる。
同町の人口は、新町誕生後の21年間で2954人が減少。少子高齢化による自然減や高校卒業後に町外へ進学・就職するなどの社会減の影響で、川辺では7007人から6031人に減った。さらに中津、美山地区の減少は深刻で、中津は2463人から1475人、美山では2185人から1195人までほぼ半減。全町的には年間約140人が減っている計算で、特にここ数年の減少率が大きい。人口減の影響で、地域産業や自治会活動、秋祭りの伝統文化継承など担い手不足も深刻化。町は現状を重く受け止め、若い世代が安心して結婚や子育てができる環境づくりをめざそうと、「若者定住促進新築住宅取得支援事業補助金制度」「結婚新生活支援事業補助金制度」「空き家活用若者移住定住支援補助金制度」などの支援制度を導入し、人口減少対策を進めてきた。
若者定住支援補助金制度は、平成29年から実施され、町内に定住する目的で新築住宅等を取得する若者を支援するもので、3地区で一律最大130万円を補助。9年間で申請数は175件で、支給総額は2億2553万5000円。うちほとんどが川辺地区で171件、中津3件、美山1件。令和4年からは中津・美山両地区で最大200万円に引き上げても申請はなく、両地区の人口減少に対する課題解決は深刻。昨年の申請は川辺地区の10件だけで1300万円だった。
令和4年から始まった結婚新生活支援事業補助金制度は、町内で新たに結婚生活を始める夫婦の家賃等を補助するもので、4年間で16件(うち継続2件)、支給総額は370万9850円。同5年からは空き家活用若者移住定住支援補助金制度を実施してきたが、申請数は6件、支給総額約200万円だった。
一方で、大東建託(株)が行う居住満足度調査「いい部屋ネット 街の幸福度&住み続けたい街自治体ランキング2025(全国版)」では、豊かな自然や住民同士のつながり、子育て環境などが高く評価され、幸福度は全国の自治体で3位にランクインし、町の暮らしやすさは全国的にも高い評価を得た。また近年は、都市部で働きながら地方でも生活する「二拠点生活」への関心の高まりやテレワークの普及を背景に、自然豊かな環境やゆとりある暮らしを求めて地方へ滞在する人が増えている。
これらの状況を追い風に引き続き、町は「若者の定住や子育て環境の充実、結婚支援、観光、関係人口の増加にさらに力を入れ、少しでも日高川町に住みたい、住み続けたいを思ってもらえる施策を進めていきたい」としている。
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