
参議院通常議員選挙は20日に投票を行い、即日開票された。過去最多7人が立候補し、昨秋総選挙に続いて保守分裂の激戦となった和歌山選挙区(改選1)は、世耕弘成代議士が支援する無所属の望月良男氏(53)が幅広い支持を集め、見事初当選を飾った。昨秋総選挙の雪辱をめざした自民党の二階伸康氏(46)は今回も及ばなかった。当日有権者数は76万8837人(男36万160・女40万8678)で、投票率は59・20%だった。
アバローム紀の国に設けられた会場で支持者らが開票を見守り、投票締切から3時間後の午後11時過ぎに当選確定の票が伝わると、集まった支持者らから大きな歓声が沸き起こった。後援会長の神出政巳・海南市長が支援に感謝し「難産だったが、県民の判断が下った。望月氏はこの半年、悩んで苦しんで頑張ってきた。今後は腰を据えて県下30市町村の思い、落選した6人の思いを胸に参議院議員として力いっぱい活躍してくれる」と期待を込めた。
世耕弘成代議士は「昨年の私の選挙に続いて無所属徒手空拳の候補者がしっかり勝たせて頂いた。まさに県民が政治の空気を変えてくれという気持ちが連続して現れた。私と望月さんが手に手を取って、国政の場で衆参の車の両輪として戦う政治家、真の保守政治家としてしっかりと頑張っていく」と当選を喜んだ。
開票状況で勝ち負けを見ながら、活動してきた地域の人々の顔を思い浮かべたと話した望月氏は「無名で、地名度が圧倒的に足らない人間を当選に導いてくれたのは奇跡。支えられ続けながらここまで歩んできたことが勝利を分かち合える勝因だったと思う。何より陣営のエネルギーがあとの6陣営より勝った。陣営の情熱と本気度が望月良男参議院議員を誕生させて頂いた。ここがスタートラインで、申し上げたことを実現するために、何日、何年かかるかもしれないが、世耕先生としっかりタッグを組んで、国政の立場から和歌山県が、やり甲斐がある、いつもチャレンジが起こってる地域に、どこの県よりも優しく温かな政策が実現、実践される地域に。心から誇りに思え、和歌山いいなと思ってもらえる、そんな和歌山をつくることで日本が輝いていく。日本の良さをもう一度噛みしめながら次の世代にバトンタッチすることをしっかりと実践したい」を誓った。
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