建立した感謝の碑に感慨深げの坂下さん
印南町ふるさと歴史文化研究室代表の坂下緋美さん(84)=印南=が、町の歴史文化の種まきをしてくれた先人に感謝を込めた石碑「感謝の碑」を同地の印定寺の境内に建てた。今年5月まで24年間、町文化協会長を務め町の歴史文化を探求してきた坂下さんは「町や仲間や多くの皆さんの協力を得て数々の取り組みを実現することができた。そのすべては先人達が苦労を重ね、種まきをしてくれたから他ならない」との思いから今回、石碑を建立した。
石碑は高さ140センチ、幅25センチの角柱。正面に「印南の奥深い文化を輝かせた人々 感謝の碑」と記し、右側面には、江戸時代にかつお節の製造方法を考案、全国に広めた「角屋甚太郎」「森弥兵衛」「印南與市」の印南漁民3人、陶芸家の「光仙亭仙馬」、画家の「湯川松堂」、音楽家の「丸田大雅」の印南の偉大な芸術家3人衆の名前を、左側面には文化協会初代会長の要海正夫氏、二代目会長の平尾茂雄氏、郷土史家の小谷緑草氏をはじめ、高木實、塩路武男両氏の名前を刻んでいる。
石碑は7日に角屋甚太郎の菩提寺である印定寺に建てられ、石碑を前に坂下さんは「幾多の苦労を重ね、故郷の歴史文化を高みの域まで引き上げてくれた江戸時代、明治時代の豪快な印南人、そしてその史実を発掘してくれた先人の研究者に感謝である」と感慨深げに話した。
9日午前10時から、碑に刻んだ先人の菩提寺の印定寺、東光寺、一念寺の住職、ふるさと歴史文化研究室関係者、角屋甚太郎の子孫らが参列して奉納式を行う。
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