
サバの風味と南蛮漬けの味が絶妙のサバコロッケ
商工会、行政、民宿組合ら関係者でつくる日高町観光推進戦略プロジェクト協議会(会長・松本秀司町長)は、日高町で水揚げ量が多いマサバを使った「サバコロッケ」を商品化し、22日に茨城県龍ヶ崎市で開く第7回全国コロッケフェスティバルに参戦する。ご当地コロッケ日本一決定戦で、出品するだけで知名度向上とあって、さらに上位入賞で地域や産業の振興に期待。商品販売についても大手冷凍食品会社の開発で製造ラインは確保できる見込みで、今後は価格設定の検討に入り、販路展開に力を入れる。
荊木宣雄町商工会事務局長が、昨年1月のニッポン全国鍋グランプリで天然クエ鍋が日本一となったことから、今年1月の姫路市で催した同グランプリの会場を訪れた際、一般社団法人地域創造研究所(東京都)の竹内琢俊代表理事に「日高町で水揚げ量が多いサバを使ったコロッケができないか」と提案。
竹内氏は創業約40年、冷凍コロッケの年間売り上げ80億円、業界シェア上位の冷凍食品製造販売「サンマルコ食品(株)」(本社・札幌市)の将来の3代目となる藤井幸大取締役・マーケティング本部長を3月末に紹介し、直接話をすると乗り気で、2人は4月下旬に日高町を視察。
山田理司町商工会長、荊木事務局長と対談するなどし、日高町の水揚げ量は30年度が619トンで県下的にも多く、ご当地ものの新商品開発から日高町のサバを使ったコロッケ商品化を約束。藤井氏と竹内氏が一般社団法人コロッケ協会を設立して開いているコロッケフェスティバルに間に合わせる意向を示した。
5月下旬に試作品を7品に絞り、最終は塩こうじ、味噌だれ、南蛮漬けの3種類の味の中から、商工会、比井崎漁業協同組合ら日高町の関係者とサンマルコ双方が6月中旬、サバの風味を損なわず、味わいが良い南蛮漬けを選んだ。
サバコロッケは1個70グラムで、ミンチ状にしたマサバを北海道産のジャガイモに練り込み、ふっくらとした食感に味付けも絶妙。DHAでおなじみのサバだが、血液をサラサラにする働きがあると言われているEPAという注目成分に加えてビタミン類も豊富で健康食品で売り込めそうだ。
コロッケフェスは北海道から大分県まで18都道県から39店舗が出店し、前回の「ずわいがにたっぷりコロッケ」(茨城県)ら4つの過去グランプリも参戦の強豪ぞろい。来場者投票数でランク付けされ、グランプリ、準グランプリ、3位、特別賞などを選ぶ。サバコロッケは初参戦で予想しづらいが、昨年は3万2000人が来場するほどの人気で、出場するだけでもPR効果は大きい。
5000個を購入して、コロッケフェスティバルのほか、各種イベントでPRするよう進めており、今後は価格設定を考え、どの方法がよいか話し合って販路展開も検討し、詳細を煮詰める。
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