 玄関ロビーに展示されているオブジェ
玄関ロビーに展示されているオブジェ
 紀央館高校美術部の𠮷本苺果さん(2年)が制作したイルカのオブジェが20日から和歌山市のホテル「アバロームきのくに」の玄関ホールに展示され、利用客にやすらぎと癒やしを与えている。
 同ホテルではこれまでプロの作品を同所に展示してきたが、今回高校生の作品を展示しようと企画し、今年の全国高等学校総合文化祭県代表に選ばれた𠮷本さんに白羽の矢が立った。3月末に依頼を受け、4月から制作に取り掛かり、約半年間かけて完成させた。
 𠮷本さんが好きなイルカが楽しく遊んでいる様子を高さ約160センチの大きさで立体的に表現。最初に、過去に見たイルカを思い出したり、スマホで画像や動画を調べながら紙に絵を描いて構図を考案。ビニール袋に新聞紙を入れて整形し、カラフルな色画用紙を貼り付けた。イルカのスタイリッシュさを演出するために、三角形に切った色和紙をあしらった。バランスや意味を考えながら3頭のイルカで躍動感を出し、360度どの角度から見ても美しく見えるように工夫。足元をしっかりさせるため和歌山の海を彷彿とさせる流木も添えている。
 𠮷本さんは「依頼された時は緊張しましたが、きれいにできました。立体作品の制作は難しかったけど、楽しくて、どの角度からも見ても楽しめるのが魅力。多くの人に見てもらいたいです」と振り返った。美術部顧問の玉置多津さんは「長い期間緊張感を持って制作し、よく頑張った。とても見ごたえのある作品に仕上がっています。将来のきっかけに、思い出にもなったと思います」と話した。
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