その日獲れた魚で作る漁師飯は美味しいですよと中里さん
和歌山大生の2人が企画・運営する漁師飯とカフェの店「海の駅あお」が5月に日高町阿尾、比井崎漁協近く、日之岬漁業(株)の旧事務所でオープン。毎週土、日曜、祝日に開店し、学生考案のスイーツや、その日地元で獲れた魚を使った漁師飯が楽しめる。ふらっと立ち寄った様々な人たちが憩える場にしようと、レトロ調に仕上げた安らぎの空間を提供している。
営業は基本的に土曜と祝日が午前10時から午後4時まで、日曜日が午前8時から午後4時まで(モーニングあり)。和大大学院観光学科研究科で地域創生やマーケティングを学ぶ大前陶子さん(23)=広島県廿日市市出身=と、システム工学部の中里花菜さん(24)=高槻市出身=がメニューを考案し、調理も担う。
漁師飯は、獲れたての魚を地元漁師から仕入れてから考え、6月28日は定番のタイの塩焼きや漬け丼のほか、初めて使うメッキの煮付けなどがメニューに並んだ。定食は、トコブシ煮付けや魚のあらで出汁をとった味噌汁などを添えて海産物に特化。カフェでもコーヒーのほか、夏限定の飲料や和歌山県産をイメージして桃のケーキを取り入れるなど提供していくという。
元々は、大前さんが所属したボーイスカウトの隊長・山口昇考さん(57)=和歌山市=の紹介で、同社代表取締役の浜村一成さん(49)=阿尾=と出会ったのがきっかけ。観光振興に大前さんが主体で浜村さんとサイクリングや釣り、漁師飯作りなど体験プログラム作りに取り組んでいたところ、日高町にはグレやトコブシ、ひじきなど美味しい海産物が多く、漁師飯の良さを実感したことで、同社の旧事務所を活用させてもらい、出店を計画した。
昨年10月から、オープンに向けた作業を始め、空いていた事務所をリノベーション。床板張りや店舗内外の塗装などすべて手作業で施し、既存の建物の良さを活かそうと、あえて黒電話や漁船の写真などを置き、レトロ調の温かい空間に仕上げている。
2人は「多くの方々の協力を得て作り上げてきたお店。地元のものを使いたいという思いで始めた漁師飯を、町外から来ていただいた方に、美味しさを知ってもらい、地域を好きになってもらいたい。カフェでは、地元の方が気軽におしゃべりして、少し日常と離れた時間を過ごせるようにしてもらえたら」と話した。
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