
迷路を歩き地図をつくる「ugo Pro」
パフォーマンスを披露した和高専チーム
第17回きのくにロボットフェスティバル2024は15日、御坊市立体育館で開かれ、ugo(株)と川崎重工業(株)の最先端ロボットが参加したスーパーロボットショーや高専ロボコン全国大会上位チームの実演が人気を集め、ものづくりの楽しさやおもしろさを体感した。全国の精鋭が集まった全日本小中学生ロボット選手権は14日、15日に分けて行われ、ハイレベルな熱戦を繰り広げた。
国内の研究機関や大学・企業の最先端ロボットを招く「スーパーロボットショー」に参加したugo(株)からは警備や監視、点検など様々な作業を遠隔化・自動化で行う業務DXロボット「ugo Pro(ユーゴープロ)」と「ugo mini(ユーゴーミニ)」が参加。ステージの実演では、来場した子どもたちの質問に答えたり、迷路を歩き回って地図を作り、障害物があれば迂回路を考える機能などを披露。ブース展示でも人気を集めた。
川崎重工業(株)からは昨年に続き、双腕自律走行ロボット「ニョッキー(Nyokkey)」が参加。人と同じように移動し、腕を使った作業が行え、顔はタッチパネルモニター、遠隔でコミュニケーションもできる。昨年よりグレードアップした最新型が参加し、ブース展示でパフォーマンスを行い、家族連れらが会話などを楽しんだ。
全日本小中学生ロボット選手権は県内や近畿、栃木、群馬、岐阜、福井、島根、徳島、福岡、佐賀、熊本に加え、長野、静岡、鹿児島が初参加。各府県の予選会を勝ち抜いた精鋭が出場し、14日は御坊小体育館で予選リーグ戦を行い、ベスト8を決めた。15日は市立体育館で決勝トーナメントを行い、ハイレベルな熱戦を展開。試合に負けて悔し泣きする子どももいるなど真剣勝負に観客からも声援や拍手が送られた。3位までを表彰し、アイデア大賞(文科大臣賞)やデザイン大賞(経産大臣賞)など特別賞も選んだ。管内勢の入賞者はいなかった。
高専ロボコンは今年の全国高専ロボコン大会で全国2連覇の大阪公立大学高専、近畿大会優勝で全国大会特別賞の奈良高専、近畿大会技術賞の和歌山高専の3チームが出場。それぞれ工夫を凝らしたロボットを操作し、全国トップレベルのパフォーマンスを行い、会場をわかせた。
このほか、きのくに高校生ロボットコンテスト、同プログラミングロボット選手権、御坊市少年少女発明クラブ展、小中学生発明コンテスト展「私たちのくふう展」、わかやまの産業を支える人づくりプロジェクト展も行われた。
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