
造成工事が進み、全容が見えてきた第2期最終処分場
大栄環境(株)=金子文雄代表取締役社長、大阪府和泉市=の御坊リサイクルセンター(管理型最終処分場・中間処理施設)=御坊市塩屋町南塩屋=で建設工事中の第2期管理型最終処分場は、13日現在で進捗率が80%に達し、処分場の全容が姿を見せている。埋め立て容量は135万5882立方メートル(埋立面積7万387平方メートル)で、県下最大の既設最終処分場と同規模。令和7年中に完成し、稼働を始める。埋め立て期間は約10年間を予定している。
既設の御坊リサイクルセンターは、森岡区が地元雇用対策や区有地の有効活用を目的に誘致し、御坊総合運動公園東側の農免道路を挟んだ区有地等に約50億円かけて管理型最終処分場(民間は県下唯一)と中間処理施設を建設。平成25年3月に県が設置許可を出し、26年秋から建設工事を行い、28年末に完成、29年3月から稼動している。
既設最終処分場の埋め立て容量は137万5441立方メートル。当初は15年程度で満杯になる計画だったが、京奈和道路関連工事に伴う産廃土、災害廃棄物の搬入等が続いたこともあり、稼働から5年で約80%(現在は約95%)が埋まり、既設最終処分場や中間処理施設に隣接する区有地等に第2期最終処分場の建設を進めてきた。
第2期最終処分場の埋め立て容量は135万5882立方メートル。令和4年12月に県の設置許可が下り、昨年2月末に着工。山林の樹木伐採等を行い、6月から本格的な造成工事を始め、1年半が経過した現在の進捗率は80%に達し、処分場の全容が姿を見せている。
既設処分場と同様に底や法面に遮水シートを張って浸出水の地下浸透を防ぎ、遮水シートは最新の漏水検知システムを設置するほか、防災調整池(2カ所)や水処理施設も設置して環境保全対策等に万全を期す。建設工事は順調に進み、令和7年中に完成し、同年中から稼働を始める。
埋め立てが終わったあとの既設最終処分場の土地利用は、地元の意見を聞きながら公園やスポーツエリアなどを検討している。
中間処理施設は廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、がれき類など10品目を搬入し、減量化などリサイクルしやすい状態に処理して再資源化している。現在は日量50~60トンを選別し、リサイクル率は約30%。従業員40人のうち地元雇用は28人(市内20人、郡内8人)。
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