道成寺秘蔵の新羅小金銅仏が宮子姫顕彰祭で初公開 〈2025年10月18日〉

台座に乗せ初公開される道成寺秘蔵の観音像(中央)


 御坊市、市観光協会が「日本のシンデレラストーリー」として売り出している「宮子姫物語」の核心となる一寸八分(約5・4センチ)の黄金の観音像を彷彿とさせる道成寺秘蔵の新羅小金銅仏(6・2センチ)が、小野俊成院主の協力で26日に行う宮子姫顕彰祭で初公開される。本堂北側でお披露目されたあと、宮子姫時代行列とともに吉田八幡神社までの約1キロを練り歩く。
 道成寺秘蔵の観音像は先代院主が昭和60年に神田の古美術商で購入した7世紀につくられた「新羅小金銅仏」で、これまで一般公開されたことはない。「成長しても髪が生えないことを心配した母親が海底で見つけた黄金の観音像に願をかけると、見事な黒髪が生え、髪長姫と噂されるようになった」という宮子姫物語の核心である観音像ではないが、金色で、大きさもほぼ一寸八分。年代もあっており、宮子姫物語の観音像を彷彿とさせる。
 数年前から「宮子姫聖地化プロジェクト」に取り組んでいる市観光協会が今年度事業で、以前から話が出ていた一寸八分の黄金の観音像をつくる検討を始めた際、その話を持ちかけた小野院主から観音像が道成寺に所蔵されていることが伝えられ、小野院主の協力で宮子姫顕彰祭で初公開されることが決まった。
 顕彰祭当日の26日午後1時ごろから道成寺本堂北側で、道成寺が用意した台座に乗せた観音像がお披露目され、小野院主が法要を執り行う。その後、展示用ボックスに入れ、時代行列とともに道成寺を出発。
 時代行列には総勢約30人が参加する。市観光協会観光PR大使で市内在住のモデル・タレントの坂尻夏海さんが2年ぶりに宮子姫を務める。小池昇平・吉田区長が藤原不比等、山本尚・北吉田区長が紀道成に扮し、男官と女官は大成中生徒が務め、観光PR大使の「みーやちゃん」も参加。境内を出発後、山門の石段下で坂尻さんが高さ約2メートルのだんじりに乗り、門前商店街をゆっくり歩く。途中で吉田祭の子ども御輿と合流し、吉田八幡神社境内まで練り歩き「宮子姫生誕の地」をアピールする。
 観光協会事務局の市産業振興課は「これまで公開されたことのない一寸八分の観音様がお披露目されることは、大きな話題性があり、大いに盛り上げ、宮子姫生誕の地をアピールしていきたい。これを契機に常設展示またはイベントでの定期展示につながればうれしい」としている。

提灯でライトアップ
20日から26日まで毎夜
 市観光協会は今年も吉田祭、宮子姫顕彰祭にあわせ、20日夜から26日夜まで道成寺参道(野手酒店前)から吉田八幡神社参道前までの道路沿い200メートルと八幡山の周囲約100メートルを提灯でライトアップする。
 提灯のライトアップは宮子姫顕彰祭が始まった平成23年から続けており、昨年から点灯期間を長くしている。提灯は約150張あり、一般から寄付でつくり「宮子姫」と寄付者の氏名、事業所名を入れ、約2メートル間隔で設置する。


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