汚泥再生処理センター建設工事 進捗34%、今年度末に建物完成 〈2025年2月26日〉


施設屋上部の建設が進む汚泥再生処理センター(写真右、左は現施設)


 御坊広域行政事務組合が管理運営する御坊クリーンセンター=御坊市熊野=の老朽化に伴い、同センター隣接地に建設している汚泥再生処理センター建設工事は現在、施設屋上部の工事や施設内設備等の整備が行われており、2月末進捗率は34・2%と順調に進んでいる。12月から試運転、性能試験を行い、来年4月から本格稼働する。
 クリーンセンターは昭和63年竣工で、老朽化のため改築している。新しい汚泥再生処理センターは地下1階、地上2階建て。処理棟と管理棟の一体型で現施設東隣(用地1万8153平方メートル)に建設。水処理方式(生物学的脱窒素処理方式と高度処理)と資源化方式(助燃剤化)を採用。計画処理量は一日122キロリットル。
 水質、悪臭、騒音などの対策に万全を期し、処理工程から発生する汚泥を含水率70%以下に抑え、御坊広域清掃センターで助燃剤として活用するなど循環型社会の実現につながる近代的な施設になるという。
 令和5年5月に起工式が行われ、仮設道路整備や新設用地切土、地盤改良など造成工事のあと、昨年4月から本体工事が始まり、現在は施設2階までがほぼ終わり、屋上部の躯体工事を行っている。今年度末には建物がほぼ完成し、外観が姿を現す。施設内は地下1階の水槽やポンプ室など設置がほぼ終わっている。
 今後は1階、2階で機器など各種設備の設置、洗車場の設置、外構工事などを行い、12月から試運転、性能試験を始め、来年4月から本格稼働する。試運転が始まれば現施設の解体工事、跡地整備にとりかかり、8年度末にすべての事業が完了する。工事契約額は46億5349万9400円。施工監理契約額は6600万円。設計・施工・解体等はカナデビア(株)=旧・日立造船(株)=、施工監理は(株)東和テクノロジー関西支店。

新年度予算36億5千万円
 3月4日 広域組合議会
 御坊広域行政事務組合議会は、3月4日午前10時から御坊広域清掃センターで開き、令和7年度一般会計当初予算など議案5件を審議する。
 当初予算額は36億4987万4000円。汚泥再生処理センター建設工事に21億9448万5000円、同施工監理業務に3112万4000円計上。ほかに清掃センターの油圧ショベル(木材つかみ用)買い替えに1182万5000円、スポットエアコン購入に17万6000円など。
 監査委員の選任は、中田邦城氏(80)=由良町網代=の再任を求める。


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