御坊市 証明書コンビニ交付開始から1年 〈2025年2月22日〉


コンビニ交付サービスの利用を
(写真は、利用をPRする三浦市長)


 御坊市は、昨年2月1日から住民票の写しや印鑑登録証明書を夜間や休日でも取得できるマイナンバーカードを使った証明書コンビニ交付サービスを開始し、1年が経過。1月末現在の利用率は13・72%と伸び悩んでおり、利用率アップが今後の課題。市民課は当面20%以上を目標に「利便性を実感してもらい、利用者を増やせるように情報発信など取り組みを強化したい」としている。
 マイナンバーカードを使った証明書コンビニ交付サービスは、住民票の写しや印鑑登録証明書が全国のコンビニ等に設置しているマルチコピー機等を使用し、夜間や休日でも手軽に取得できるサービス。利用時間は午前6時30分から午後11時まで(年末年始、メンテナンス日を除く)。
 取得できる証明書は住民票の写し(本人及び同一世帯員)と印鑑登録証明書(本人のみ)でそれぞれ1通200円。マイナンバーカードの有効期限が切れている場合、暗証番号がわからない場合は事前に市民課で更新や暗証番号初期化の手続きが必要。市民のマイナンバーカード保有率は1月末現在で82・51%、県下市町村で3番目に高い。
 昨年2月1日からサービスを開始し、1月末現在で住民票は1030件、印鑑証明書は631件の計1661件の利用があった。同期間の市民課窓口を含めた交付総数は住民票が7197件、印鑑証明書が4909件の計1万2106件で、コンビニ利用率は住民票が14・31%、印鑑証明書が12・85%の計13・72%だった。
 利用場所は市内が69・1%と最も多く、県内は22・8%、県外は8・1%。県外は北海道、山形、東京、大阪、兵庫、京都、群馬、島根、茨城、長崎など全国各地に及ぶ。利用時間帯をみると市役所の執務時間外が55・8%(平日時間外26・9%、休日28・9%)と多くなっており、利便性向上につながっている。
 市民課窓口への来庁者を対象に昨年6月24日から10月末までに行ったアンケート調査では、コンビニ交付サービスを知っている人は43・1%と半数以下。聞いたことはあるが、詳しくは知らないと答えた人は41・2%、知らないと答えた人は15・7%あり、市民への周知徹底が課題。また、回答者の約9割が「今後利用したい」と答えた一方で「一人で機械を操作するのは不安」といった声も多く聞かれたという。
 当面の目標として利用率20%以上を掲げ、町内会への回覧や地方紙、窓口やホームページ、ライン等で随時情報発信に努めており、今後も「利便性を実感してもらい、利用者を増やせるようさらに情報発信に力を入れたい。操作に不安を感じている人も多いため、体験教室のような取り組みも検討していきたい」としている。


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