国道425号整備工事完了間近、3月7日に式典 〈2021年2月3日〉


整備工事完了間近の川又工区


 県が平成24年度から着手している印南町真妻地内を通る国道425号の上洞~川又間(延長2800メートル)の川又工区工事は近く完成する。3月7日に完成を祝う式典を午前11時から開き、午後3時から供用を開始する。国道425号は、印南原~切目川~真妻地区と印南町を縦貫する唯一の幹線道路で、国道に昇格した昭和57年以降、県が整備工事を進め川又工区の工事完了で、38年の歳月をかけて町内全線(延長28キロ)の整備が完了。全線整備は印南町の悲願でもあり、式典は川又工区の完成を祝うものだが、日裏勝己町長は「悲願であった町内全線整備完了を祝っての思いを込めて開催したい」と全線整備を完了を喜んでいる。
 同町を縦貫する国道425号。県道御坊十津川線から昭和57年に昇格。昇格を機に整備に向けての取り組みがスタート。昭和58年の皆瀬川~高串区間(延長3・5キロ)の第一期工事を皮切りに、蕨野~印南原区間の通称・稲原バイパスや印南原地内の大峠区間を整備。平成14年度から切目川ダム関連事業で「切目川バイパス」として着手した田ノ垣内~上洞間も平成25年度に11年の歳月と70億円をかけて完成し残すは川又工区だけとなっていた。
 3月7日に全線供用を開始する川又工区は平成24年度から着手。4~5メートルの幅員を7メートルに拡幅し2車線(片側1車線)としたほか、川又第一、第二の2つのトンネルや川又新橋(延長20・4メートル)を新たに設けた。総事業費は約36億円。2つのトンネルのうち川又第一トンネル(延長151メートル)はすでに完成し、トンネルを含め工事が完了した1100メートルはすでに供用されており、昨年3月に貫通した川又第二トンネル(延長)を含む700メートルが7日から供用が開始となる。
 印南町は国道425号の整備は町の重要施策と位置付け、平成2年には促進協議会を設立し国や県に陳情するなど積極的に促進活動に取り組んできたこともあり、昨年12月議会で可決された一般会計補正予算に式典費用100万円を計上。式典は県と共催で供用開始に先立ち7日午前11時から開き、テープカットやくす玉開披、祝賀パレードなどで祝う。


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