
党の要、二階俊博幹事長
自民党の菅義偉・新総裁(71)は15日、党役員人事を行い、志帥会(二階派)会長の二階俊博幹事長(81)=御坊市島、当選12回=を再任=5期目=。二階幹事長は「党の要」として長く安倍政権を支え、後任を選ぶ総裁選では他派閥に先駆けて菅氏支持を打ち出し、菅総裁誕生の道筋を付けた。菅総裁は二階幹事長を「党の要、政権運営で極めて重要な人」と評すなど信頼が厚い。地元からも「続投は当然」と歓迎と期待の声が相次いでいる。
二階氏は昭和58年の衆院総選挙で初当選以来12回連続当選。経産相や運輸相など大臣5回、総務会長、国対委員長など要職を歴任。代名詞の国土強靱化政策など推し進め「最後の党人派」と称される。平成28年8月から幹事長を務め、安倍前総裁の総裁3選に道を開くなど政権の屋台骨として支えてきた。国連の「世界津波の日」を実現させ、中国や韓国等にも太いパイプを持つなど国際舞台でも活躍している。
党内を掌握し、政権を支え続けている政治手腕に加え、平成29年の総選挙や昨年夏の参院選で党を勝利に導くなど「選挙に強い幹事長」としても存在感を発揮。最近では新型コロナ支援対策で国民全員に10万円給付する特別定額給付金実施の流れをつくり、今回の総裁選に当たっても菅氏支持をいち早く決め、菅総裁誕生の立役者。二階幹事長は14日の両院議員総会後に「菅総裁は練達の政治家。全面的に信頼し、協力する」と語った。
二階幹事長は、昨年8月に幹事長連続在職日数で歴代トップとなり、今月8日には通算在職日数でも「政治の師」と仰ぐ田中角栄・元総理を超え、歴代トップに躍り出た。また、就任時から現在まで最高齢記録を日々更新している。
「郷土の誇り、さらなる活躍を」
御坊市長ら地元も祝福と期待
二階幹事長と同じ町内会に住む三浦源吾御坊市長は「地元の市長として心からお喜び申し上げます。二階先生は、これまで言われてきたこと、提案されたことは必ずやり遂げる『決断力と実行力』のある類稀な方。わが郷土の誇りであり、大変尊敬しています。先日、東京へご挨拶に伺ったときも『御坊市のことは忘れたことはない。今も御坊市民だ』と大変心強く、ありがたいお言葉をいただいたところ。御坊市は庁舎改築を含め防災対策が喫緊の課題で、引き続き御坊市の発展のため、ご支援いただきたい」と話した。
日高郡町村会長の松本秀司日高町長は「幹事長再任を心からお慶び申し上げます。二階先生は私たちの誇りです。日高地方としても国土強靱化政策にさらに力を入れていただくとともに、新型コロナウイルスが一日も早く終息するよう引き続き対策に取り組んでいただきたい。今後とも健康に留意され、ふるさと日高地方の発展、さらには和歌山県の発展に向け、一層ご活躍いただきたい」と話した。
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