中学校は美術室を最優先で整備(写真は河南中美術室)
御坊市は、今年度で懸案のひとつだった小・中学校特別教室空調整備事業を実施する予定だったが、物価や資機材等高騰の影響で事業費が想定よりかさみ、3中学校は今年度と来年度の2カ年継続事業とし、各校とも今年度は美術室を最優先して整備する。6小学校は今年度から来年度に先延ばしして実施する。総事業費は当初予算額4515万円を大きく上回る1億円超が見込まれる。
特別教室のうち図書室は全校、音楽室は御坊中を除く全校で整備されているが、美術室や調理実習室、図工室、技術室、家庭科室などは未整備。整備率は市全体で52・2%と低く、県内市町村で最下位。未整備は6小学校で計35教室、3中学校(湯川中は整備済み)で計40教室あり、熱中症予防や教育環境充実に向け早期整備が望まれていた。
未整備の75教室すべてで実施すれば、億単位の事業費が必要なため、美術室など利用頻度が高い教室を優先して実施することで整備率70%以上をめざそうと今年度で事業化。当初予算に小学校1575万円、中学校2940万円の計4515万円を計上したが、4月以降設計の見積もりを行う中で物価高騰等による影響で事業費が想定よりかさむことが分かり、中学校は今年度と来年度、小学校は来年度の実施に変更した。
中学校は当初予算2940万円の範囲内で実施することで調整した結果、今年度は御坊中が美術室1、理科室、技術室1と2▼河南中が美術室▼名田中が美術室、家庭科室―の計7教室で行う。7月にも工事発注し、要望が強い美術室を優先して整備。来年度は御坊中が音楽室、美術室2、調理室、被服室、3F促進室▼河南中が技術室1、調理室、被服室、2F生徒会室▼名田中が技術室、調理室―の計11教室で行う。
小学校は、市単独事業で予定していたが、事業費が増加したことで国の補助事業対象(1校あたりの事業費400万円以上)となるため、来年度補助金申請し、市の財政負担の軽減を図る。国が今年度補正予算を編成すれば活用し、来年度早々にも着手できる準備を進める。どの教室を整備するかは各校の意見を聞きながら今後検討する。
総事業費は当初予算4515万円を大きく上回る1億円超が見込まれる。中東情勢でナフサ供給不足など悪影響が生じている中、今後、空調整備工事が順調に行われるかは不透明なため、更なる事業費増加、計画の遅れも考えられる。
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