
御坊市は、今年度から3年かけて都市計画道路の見直しに着手する。9路線のうち、未完成区間のある5路線が対象になり、社会情勢の変化、公共事業投資の観点から必要性や実現性を検証し、存続・廃止路線を決める。民家が密集し、立ち退き対象が多い、かなりの事業費や年月を要するなど現実味の低い路線もあるため、かなりの距離が廃止対象に上りそう。市は「関係する地域、住民に情報を周知し、意見を聞きながら見直しを進めたい」としている。
現行の都市計画道路路線を載せた都市計画マスタープランは、平成15年度に策定。令和5年度におおねむ20年間の計画期間を終えるため、今後、新たなプラン作成に着手。その一環として今年度から3カ年計画で都市計画道路の見直し作業に当たる。業務委託費は3年間で約1500万円。初年度は540万円。
都市計画道路は9路線あり、完成済みの駅前新川橋線(JR御坊駅前~花ご坊前、延長870メートル)下財部出島線(ロマンシティ御坊店前~野口新橋、延長2・1キロ)斉前天田橋線(国道42号、3・1キロ)と、4車線化工事中の湯浅御坊道路(延長13キロ)を除く5路線が見直しの対象になる。路線ごとに必要性や有効性、効率性、時代適合性などを検証しながら存廃路線を決める。
5路線は吉原道之瀬線(延長1・9キロ)斉前紀伊御坊天田橋線(同2・8キロ)駅前吉原線(同5・1キロ)道成寺天田橋線(同4・2キロ)大浜通線(同960メートル)。吉原道之瀬線は市立体育館前から商店街交差点まで整備しているが、同交差点から日高高校前を通り、18メートル道路に抜ける区間は未着手。斉前紀伊御坊天田橋線は斉橋交差点付近から北出病院西交差点まで完了しているが、そこから商店街を南下し、堤防道路に向かう区間は未着手。
駅前吉原線はJR御坊駅前から18メートル道路、薗地区津波避難タワーから商店街方向に向かう区間は整備を終えているが、茶免橋付近の商店街を横切り、国道42号に抜けて美浜町吉原地内に通じる区間は未着手。道成寺天田橋線はひまわり団地前から18メートル道路と堤防道路交差点までの区間は事業中だが、野口新橋から藤井地内を通り、道成寺山門前まで抜ける区間は未着手。
この4路線は昭和30年、40年代に路線決定されたもので、当時から環境が大きく変わっている。特に未着手区間は、民家や商店が密集するなど実現性の乏しいルートが多く存在しており、今回の見直しではかなりの区間が廃止の対象に上がりそう。また、美浜町に通じる路線については町側と協議を行う。残りの大浜通線は商店街交差点から島会館前交差点までおおむね整備しており、今後の取り扱いが検討課題。
市都市建設課は「見直しに当たっては10年後、20年後を見据えた都市計画道路を設定したい。廃止、存廃を検討するが、存続する場合も今の計画幅員、ルートを見直したり、未着手区間を廃止することもある。見直す場合は関係する地域、住民に情報を周知し、意見を聞きながら進めたい」としている。
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