
「その人らしい生活を支えたい」と、作業療法にあたる松嶋氏
ひだか病院リハビリテーション科作業療法士の松嶋矩央氏(31)=日高町=が、一般社団法人日本作業療法士協会から県内で20人目の認定作業療法士に認定された。作業療法の臨床実践や教育、研究などで一定水準以上の能力を有する作業療法士に与えられる資格で、全国でも認定者は2035人と少ない。
松嶋さんは、佛教大学在籍中に作業療法士の国家資格を取得し、卒業後、ひだか病院に務めて今年で9年目。作業療法は「障害そのものだけに着目するのではなく、その人が大切にしている暮らしや役割に目を向け、その人らしく健康や幸せを感じながら暮らせるように支援していく仕事で、必要となる支援は一人ひとり異なる」という。
質の高い作業療法を提供するには「決まった方法にとらわれるのではなく、常に知識や技術を見直し、学び続けていく必要がある」と、令和6年冬から認定作業療法士の資格取得をめざした。5年以上の臨床経験と生涯教育基礎研修修了を前提に、教育・研究・管理運営に関する研修や専門領域の研修を受講し、臨床能力実績3例の登録といった要件を満たし、認定作業療法士の認定を受けた。
令和7年の同協会員数は約6万人で今年5月時点の認定者は2035人。県内は会員500人超(令和6年)のうち、松嶋氏で20人目と数少なく、管内病院は松嶋氏だけ。ひだか病院で初めての認定者となった松嶋氏は「認めていただけたという達成感はあり、うれしいです。これが終わりではなく、スタート。さらに精進していきたい」と。
作業療法で心がけていることは「その人の『自分らしさ』を支えるために食事や入浴、家事、就労、趣味、地域活動など、その人にとって意味のある『作業』を大切にしている。患者さんとは常に対等な立場で二人三脚で支援に当たらせてもらっている。患者さんが目標を達成し、その人らしい笑顔を見せてくれた時が一番うれしい」と話す。
近年、病院や介護分野だけでなく、学校現場での子どもの支援など活動領域が広がり、子どもから高齢者まで、あらゆるライフステージの人が対象となっている中で「今後は、入院中のリハビリテーションだけでなく、退院後の生活や地域での暮らしも見据えた支援に努めていきたい。多職種との連携や後進の育成にも取り組み、その人らしい生活を支えるリハビリテーションの提供に貢献していきたい」と意欲を見せた。
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