初会合で委員を前にあいさつする弓倉教育長
御坊市教育委員会は2日、市役所で学識経験者らで構成する第三者機関「市立小中学校のあり方検討委員会」の初会合を開き、再編・統廃合の検討を開始。検討委員会を設置するのは市制施行以来初で、年内のできるだけ早い時期に提言をまとめる。その後、地域住民代表らでつくる諮問機関を設置し、再編・統廃合計画書を策定する考え。
委員会は藤本禎男・元和歌山大学特任教授や元小中学校長ら学識経験者4人、小中学校長会代表2人、市立幼稚園長会代表、公認心理師の8人で構成。委員長に藤本氏、副委員長に山本尚・元小学校長を選任。初回を含め3~5回開く。当初は今年度中に提言をまとめる予定だったが、委員会設置が大幅に遅れたため、年内のできるだけ早い時期の提言をめざす。
令和7年の児童生徒数は小学生883人、中学生414人。昭和30年代のピーク時から小学生、中学生とも8割もの大幅減。今後も少子化は進み、令和27年には、さらに半減して小学生462人、中学生198人と試算している。
小学校6校、中学校4校で唯一、適正規模校(12~18学級)だった御坊小が今年度は11学級となり、他の小中学校と同じ小規模校(6~11学級)になった。小学校では1クラスの児童数が10人未満の学級も複数発生し、中学校は御坊中以外は1学年に1クラスしかなく、クラス替えができない現状だという。
昨年5月時点での将来推計では、令和14年度に名田小、15年度に塩屋小で複式学級が発生する過小規模校(5学級以下)になる試算だったが、この日報告した改訂版では令和12年度に塩屋小と名田小、14年度に野口小が過小規模校になる試算に早まったほか、14年度には御坊小も1学年1学級になる試算が示された。
中学校では令和9年度から名田中が1学年10人以下の学級が発生。19年度には御坊中が全学年1学年1クラスとなる見通し。4校あわせた生徒数は18年度に246人に減り、4校合わせても小規模校の規模。
弓倉正啓教育長は「特に中学校は『待ったなし』で早急に行動に移す必要がある。小学校も先送りできる状況にない」と危機感をあらわにし「未来を担う子どもたちにとって、どのような教育環境が望ましいかという視点に立って、ご議論賜りたい」と求めた。
検討委員会では再編・統廃合する場合の具体的な小・中学校の数、再編時期も議論される。提言が出されれば、教委で再編・統廃合計画書素案を作成した上で、年内にも学識経験者やPTA、地域住民の代表らで構成する諮問機関を設置して素案を審議する。答申が出され、最終的な計画書が策定されれば、地区懇談会を開催し、保護者や住民に説明する考え。
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