きしゅううすいのクラフトビール試作品第1号完成 〈2025年11月8日〉

「きしゅううすい」を主原料に、試作品第1号完成


 御坊市観光協会が、日高地方発祥ブランド「きしゅううすい」を主原料に使ったクラフトビールづくりに取り組んでいる。市の地域おこし協力隊員第1号として市産業振興課で活躍中の渋谷茉央さん(25)の実家「大阪渋谷麦酒」=藤井寺市=に醸造を依頼し、御坊の豆とエールビールを組み合わせて名付けた「御坊乃お豆えーる」(仮称)の試作品第1号が完成。今後さらに改良を加え、来年度中の完成・商品化をめざす。
 御坊市内では有志が地元産の日本酒や焼酎を商品化しているが、クラフトビールづくりはめずらしい取り組み。開発中のクラフトビールは、日本一の生産量を誇る和歌山「うすいえんどう」の主力品種で、日高地方が発祥の「きしゅううすい」を主原料に使っているのが大きな特徴。豆を使ったクラフトビールは全国的に見ても少ない。
 渋谷さんの母・香名さんが「大阪渋谷麦酒」を営んでいることから、観光協会がメニュー開発した「日高川の恵みフルコース」にあわせ、クラフトビールづくりを開始。「地域ブランドのきしゅううすいがビールにあうのでは」と御坊産のきしゅううすいを使い、今年8月下旬から「大阪渋谷麦酒」で醸造を始め、このほど試作品第1号が出来上がった。試飲した関係者から「すっきりしたのどごしで後味に豆の香りが残る」「美味しい。外国のビールのよう」と好評だった。
 渋谷さんによると「豆を使うのは初めてで、かけ合わせるビールのスタイルに何が適しているか、どうすれば豆をより生かせられるか」と試行錯誤中。今後、観光庁事業を活用した「食の源流日高川~ガストロノミー体験」モニターツアーなどでも提供し、より多くの意見を聞きながらさらに改良を加え、来年度中の完成・商品化をめざす。
 渋谷さんの父方の先祖は明治5年、大阪で日本人として最初にビールの醸造・販売を始めた渋谷庄三郎で、庄三郎の意思を引き継ぎ150年ぶりに「渋谷ビール」を復活させたのが母の香名さん。渋谷さんは「きしゅううすいがビールに変換され、より多くの人や地域に届けられる今回のプロジェクトに関わることができ、うれしい。今後、PR活動などに貢献していきたい」と話した。

日高川の恵み食し、川漁体験
15~16日 モニターツアー
 市観光協会は、15日から16日まで「食の源流日高川~ガストロノミー体験」モニターツアーを行い、京阪神から8人程度が参加。
 15日は日高川で天然ウナギ漁とモクズガニ漁の川漁を体験。夕食は国有形文化財登録の瀨戸家住宅=藤田町藤井=で「日高川の恵みフルコース」を食す。16日は山歩きしながら動物の痕跡さがす狩猟体験、猟師との交流を行う。
 京阪神をターゲットに年内から年明けにかけて川漁や狩猟体験、真妻わさび工場見学、道成寺特別拝観などを組み合わせた4種類の体験型観光商品を販売し、来年度からの本格実施をめざす。


 その他の主なニュース

介護福祉士の日置幸さん(美浜町)が社会福祉功労者厚生労働大臣表彰

美浜町住民課がデジタルを活用した「書かない窓口」サービス開始

美浜町議会と町区長会が懇談会を開き地域の課題について意見交換

関電が管内自治体向けに見学会 配電自動化システムを説明