美浜町ふるさと納税、9月末で早くも過去最多を更新 〈2025年10月8日〉

事務手続きに追われる美浜町担当課


 美浜町の令和7年度ふるさと納税が、9月末で12億8000万円(申し込みベース)を超え、過去最多を更新した6年度をすでに上回っている。ふるさと納税民間ポータルサイトでのポイント還元が9月末で廃止されたことに伴う駆け込み需要とみられ、9月だけで10億円近い申し込みがあったため、担当課では受領証明書発送など事務手続きに追われている。
 9月末現在の寄付総額は12億8784万8500円。航空自衛隊ブルーインパルス展示飛行など町制施行70周年記念イベントが大きな追い風になった6年度実績12億8069万1650円を早くも上回り、過去最多を更新している。今年度、特別に新たな取り組みは行っていない中での大きな伸びに町防災まちづくりみらい課職員もびっくり。
 例年、返礼品の約8割を占めているみかん人気に加え、9月末でポイント還元が廃止されたことに伴う駆け込み需要が大きな要因とみられる。9月だけで9億6573万8000円の申し込みがあり、8月の1億5234万円とあわせれば11億円を超える。1カ月だけで10億円近い申し込みがあったのは管内市町でも例がない。
 管内市町で初めてとなる13億円超えは確実で、10月以降、どこまで伸びるか注目される。町では、今月中に臨時議会を開き、ふるさと納税関連予算を追加した今年度補正予算の承認を求める考え。同課は「引き続き、県内市町村との協定を活用し、より一層の返礼品の拡充を図るなど財源確保に努めたい」としている。
 平成29年度から返礼品拡充に力を入れ、県内25市町村と協定を結び、共通の返礼品を増やし、ポータルサイトを増やすなど積極的な取り組みを続けている。30年度は4755万483円、令和元年度は1億4285万9359円だったのが、2年度は一気に10億3867万7927円。3~4年度は10億円を下回ったが、5年度は3年ぶりに10億円を超えた。6年度は町制70周年記念イベントの効果もあり、過去最多だった2年度を大きく上回った。

御坊市は7億7千万円
過去最多上回るペースで推移
 御坊市の令和7年度ふるさと納税は、9月末で7億7061万3100円(速報値)あり、過去最多の5年度同期7億308万1100円を上回っている。9月は3億7521万6200円あり、美浜町同様、ポイント還元廃止の駆け込み需要とみられる。
 6年度実績は12億5239万4900円で、過去最多の5年度12億8834万円には届かなかったが、3年連続で12億円を突破し、県下上位の高水準は維持している。関係人口創出に一層力を入れ、全国の御坊ファンを増やす取り組みに力を入れている。


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