四つ太鼓に歓声が上がる(浜之瀬組)
56年ぶり宮入りで島組の幟
日高地方最大の秋祭り、御坊祭(小竹八幡神社秋季祭礼)は5日、本祭りを迎えた。昨年傘鉾を復活させた島組が56年ぶりに宮入りで幟差しを披露。クライマックスの宮入りでは、神社前で各組が四つ太鼓や屋台を勇壮に練り、力強い幟差しなどを見せ、夜遅くまで若衆と多くの見物人らの熱気に包まれた。
日曜という日程にも恵まれ、ひと際多くの人出。宵宮に引き続きすっきりとした秋空にはならず途中、雨にも見舞われたが、宮入りが始まる頃には、若衆と見物人の活気でそんな天気を吹き飛ばした。
午前中は神殿式のあと、各組が美浜町浜ノ瀬の御旅所まで渡御。傘鉾や幟、神輿などが連ね、道中を彩った。御旅所では、巫女の舞や戯瓢踊りが披露され、午後は神社で下組が雀踊り、上組が子ども奴踊りを奉納した。
午後2時30分から中組を先頭に宮入りが始まり、昨年傘鉾を復活させた島組は、56年ぶりに宮入りに参加して幟差しを披露。浜之瀬組、下組、紀小竹組、御坊町、名屋組、東薗組、春日組、上組の順に幟、屋台、四つ太鼓が宮入りした。島組の宮入りでは、若衆が「島組」、「御祭儀」などと書かれた5反、3反、2反の計5本の幟を力強くなびかせた。
各組は境内で奴踊りや獅子舞、幟を奉納。神社前では幟が天高く差され、四つ太鼓と屋台が威勢よく練り見物人を楽しませた。四つ太鼓は「サイテクリョウ」の掛け声で高々と持ち上げパワー全開。「ホーエンヤホーランエ ヨイヤサノサ」と大いに盛り上げ、幟を掲げながら四つ太鼓と屋台がセッション。激しく競り合いながら「来年の~来年の~な~ごりな~ごり惜しいやな」と威勢のいいかけ声が夜遅くまで響いた。
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