最優秀賞に選ばれた野尻さん
令和7年度商工会青年部主張発表和歌山県大会は、白浜町のホテルシーモアで開かれ、商人ネットワークの部で日高川町商工会青年部の「靴とバッグの美容室 STILL SHINE(スティルシャイン)」の野尻悠貴さん(28)が最優秀賞を受賞。9月2、3日に京都市で開催の近畿大会出場を決めた。野尻さんは「時を繋ぐ メンテナンス 靴とバッグの美容室 STILL SHINE」をテーマにプレゼン発表。仕事への情熱や革製品再生への思いを訴えたほか、大量生産・消費時代の課題・解決などにも切り込み最高評価を受けた。
商人ネットワークの部は、5分の制限時間内に自身が手掛けるビジネスをプレゼン発表するもの。
野尻さんは「お気に入りの革製品をいつまでも使い続けてほしい」と靴をはじめ、バッグやソファなど革製品を蘇らせるシュウシャイナー(靴磨き職人)だ。
「広告やSNSなどで事業内容は紹介できるが、仕事への思いや経緯を人前で話せるこんな機会はない」と大会出場を決意。「時を繋ぐ メンテナンス 靴とバッグの美容室 STILL SHINE」をテーマに語った。
高校1年生の時、亡くなった父・英男さんが愛用していた革靴を見つけ「キレイにしたい」と初めて靴磨きを体験。蘇った父の靴を毎日履き、「その美しさと感動が原動力となっている」と強調した。大学・サラリーマン時代と路上で靴磨きを行い、道行くサラリーマンらの足元を磨いて修行。脱サラ後、ネットで革製品のリペア(修理)、販売事業など経て2022年4月、日高川町役場前に店舗をオープンさせた。
自身が取り組む革製品の総合メンテナンスについての仕事内容、メンテナンス後のビフォーアフターを紹介し、「見た目が美しくなることはもちろん、革製品は寿命を延ばすことができる。美しく生まれ変わる革製品がある一方で、大量生産・消費の時代にあって革製品も例外でなく、まだまだ使用できる貴重な多くの製品が捨てられている」と訴え、「こんな時代だからこそ、愛着があるものだからいつまでも使いたい、ずっと眠らせていたけどもう一度使いたい、昔購入したものを子や孫など次の世代に渡したい、こんな気持ちを叶えられる事業者としてSTILL SHINE」が生まれたと熱弁した。
ピカピカに光り輝く父・英男さんの靴を身につけ発表。同時開催の商工会青年セミナー参加者140人の投票により最優秀賞に選ばれた。全国大会出場を懸けて近畿大会に挑む。野尻さんは「この仕事をしていて本当によかったと思います。近畿大会では、より多くの人に革製品のメンテナンス事業の可能性と素晴らしさを知っていただけるように頑張ります。最優秀賞となって全国大会出場をめざしたい」と話している。
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