第2回市民教養講座にシンガーの木山裕策さん 〈2025年7月29日〉

自らの半生を熱く語る木山さん


 今年度第2回市民教養講座は26日、市民文化会館大ホールで開き、601人が来場。シンガーの木山裕策さんが「ガンが教えてくれたこと~自分に向き合って見つけた夢」をテーマに自らの体験をもとに自分を信じること、諦めないこと、否定ではなく肯定的に生きることの大切さなどを語った。後半はミニコンサートを行い、家族をテーマにしたデビュー曲の「home」など6曲を熱唱し、大きな拍手、歓声を受けた。
 20歳代で脚本家をめざしたが、4年間で挫折。若いころの生き方の理想形は頑張って勝ち続ける人生で、頑張ったからには結果を出さなければいけないと思っていたため、結果が出なかった時に「自分には才能がない」と自らレッテルを貼り、脚本家をあきらめ、リクルートに就職。仕事で結果が出る会社員時代は楽しかったといい、35歳で課長に昇進し、家庭では子ども3人(現在は4人)を持つ親としてローンを組んでマイホームも購入したが、その1年後、定期健診で甲状腺ガンが見つかった。
 当時はガンになれば死んでしまうというイメージが強く「なんでガンになったんだと自分を責めた。肉体的、精神的にもどん底だった」と。追い打ちをかけるように手術日の前日に医師から「手術で声帯を傷つける可能性が高く、声が出なくなるかもしれない」と言われた。心の奥底で温めていた「歌う」ことの夢が崩れ去るかもしれない現実を受け入れることができず「最も自信のある歌で失敗するのが怖く、挑戦しなかった自分にすごく腹がたった」という。
 翌朝、共に脚本家をめざした友達が大きな賞を取りインタビューを受けているニュースを見た時「自分に誓った。命が助かり、声が残っていたら歌に挑戦しよう」と。人生最後の夢をかけて日本テレビ系オーディション番組「歌スタ!!」に出演し、音楽プロデューサーの多胡邦夫氏と出会い、家族をテーマにした「home」で挑戦。一度は不合格になったものの「子どもたちに最後まで諦めない姿を見せたい」と、異例の再挑戦で見事メジャーデビューを勝ち取った。
 木山さんは「自分を否定して生きてきたが、病気になり、失敗しても良いと、失敗を肯定できる生き方ができるようになった」という。自らの半生を通じ「例え失敗したとしてもチャレンジする姿を子どもたちに見せたい」「自分一人ではできないことも、いろんな人とコラボすれば可能になる」「諦めたら終わり。100回挑戦したら1回は成果がでる、くらいの心の強さを」「自分自身を信じて、どうやったら人生が楽しくなるか考えよう」とメッセージを送った。


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