「西川」特定都市河川指定に伴う計画素案公表 〈2025年6月6日〉

西川流域の河川整備箇所

美浜大橋付近から下流の西川流域


 県は5日、今年1月に西川(二級河川)流域を県内初の特定都市河川に指定したのに伴い、地域のあらゆる関係者が一体となって流域治水対策を推進していくための西川流域水害対策計画素案を公表。7月4日まで県民から意見を募集し、7月以降に住民説明会や西川流域水害対策協議会の開催、学識経験者の意見聴取、国交相の同意など必要な手続きを進め、今秋までに策定を終える予定。
 西川流域は西川をはじめ下川、東裏川、斉川、堂閉川、和田川、志賀川などあわせて19河川ある。流域の浸水被害は昭和41年の統計開始後、平成14年までは2・5年に1回だったが、その後は1・7年に1回と増加している。直近では令和5年6月の豪雨・台風で床下浸水54戸、床上浸水22戸の被害があった。
 今回の計画は特定都市河川指定に伴い、国・県・市町村・企業等のあらゆる関係者が協働してハード・ソフト一体の水害対策「流域治水」を推進していくのが目的。計画期間は概ね20年間。基本方針に(1)氾濫をできるだけ防ぐ・減らす対策(2)被害対象を減少させるための対策(3)被害の軽減、早期復旧、復興のための対策――を掲げている。
 ハード対策の河川工事では、日高川水系河川整備計画に基づき、西川は堤防整備、河道掘削、護岸工、東裏川合流点樋門改築▼下川は放水路整備▼斉川は堤防整備、河道掘削、護岸工▼堂閉川は河川付替、護岸工――を順次進める。内水対策工事は、西川と和田川の合流点部に排水施設を整備する。指定で国の重点支援が受けられ、事業のスピードアップが期待される。
 流域での対策は、水田の所有者同意のもと排水口に調整板を設置して排水量を調整する「水田貯留」を推進するほか、ため池の貯留容量を積極的に活用して大雨が予想される際には事前放流により水位を下げるなど雨水を一時的に貯留させる治水利用を推進。地域全体の保水力を維持するため、山林・緑地・農地の保全にも努める。
 流域治水の実効性を高めるため、指定後は公共、民間問わず1000平方メートル以上の土地(宅地等以外の田畑等)を開発する場合は水害リスクが高まることがないように対策工事(雨水貯留浸透施設の設置)の実施を義務付けた。1000平方メートル未満は必要な措置を行うよう求める。貯留機能保全区域指定、浸水被害防止区域指定の検討も行う。
 このほか、水害リスクマップを作成し、浸水エリアについては、浸水被害対策の実効性を確認しながら早期の解消を図る。
 素案は県のホームページや県河川課、日高振興局総務調整課、御坊市・美浜町・日高町・日高川町各担当課等で閲覧できる。


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