
実施計画策定委員会で採択事業決定
御坊市総合計画実施計画策定委員会(会長・三浦源吾市長)が、令和7年度から9年度までの3年間で着手・実施する115事業を採択した。新規は幼稚園・保育所等給食費無償化、市道猪野々大浜通線歩道設置、洪水・土砂災害ハザードマップ作成、立地適正化計画策定の4事業あり、給食費無償化、ハザードマップの2事業は7年度から実施するが、残りの2事業は内容の検討・調整が必要で実施時期は未定。
令和3年度からスタートとした第5次総合計画に基づく前期事業計画は、7年度が最終年度となるため、これまでと比べ新規採択事業は4事業と少ない。7年度中に後期事業計画(8~12年度)を策定する。
新規の幼稚園・保育所等給食費無償化事業は、幼稚園と保育所等に在籍し、市内に住民登録している3~5歳児全員の給食費を来年4月から無償化する。今年2月に実施した子育て世帯アンケート調査で「市に期待する施策」として幼稚園、保育所にかかる費用負担の軽減を求める回答が多かったことなどから子育て環境をより充実させるため、給食費を無償化する。
対象者は幼稚園で約100人、保育園で約250人の計約350人。給食費は幼稚園が1食あたり220円、保育所が月額5200円。保護者にとっては年間で幼稚園4万260円、保育所6万2400円の負担軽減になる。市の財政負担額は約1400万円。今年10月から始めた小中学校給食費無償化は、県の補助事業が続く間は継続する方針だが、幼稚園、保育所の無償化は子育て支援施策として小中学校とは関係なく7年度以降継続させる。
現在、幼稚園、保育所とも第3子以降、低所得世帯は副食費のみ無償化(対象者165人)しているが、来年4月からは3~5歳児全員が全額無償化される。県下9市では海南市に続いて2番目。
市道猪野々大浜通線歩道設置事業は、島会館前の18メートル道路交差点から御坊大橋前交差点までの170メートル区間について片側歩道(北側、幅員3メートル)を新設する。朝夕だけでなく、日中の通行量も多いため、自転車通学など交通安全対策で歩道設置要望があった。概算事業費は約1億円。令和8年度から5カ年計画を予定しているが、内容等は検討、調整が必要なため、実施時期等は未定。
洪水・土砂災害ハザードマップ更新事業は、県が実施し、今年3月に公表した中小河川(2級河川)の想定最大規模降雨(1000年以上に1回の割合)による洪水想定区域図に基づく洪水・土砂災害ハザードマップを作成する。市内対象河川は20河川。概算事業費は約800万円。令和7年度で実施予定。
立地適正化計画策定事業は、国がコンパクト・プラス・ネットワークの形成に向けた取り組みを推進しようと、自治体に計画策定を求めている。都市計画マスタープランの高度化版だという。実施時期は未定。
前年度までに採択された野口オートキャンプ場拡充事業、市民野球場屋内練習場整備、河南中学校長寿命化、中学校体育館・市立体育館空調整備、勤労青少年ホーム改修などは財源確保や内容検討が必要なため着手時期等は未定。
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