保守分裂で激戦の和歌山2区 世耕氏リード、追う二階氏ら 〈2024年10月25日〉



 27日投開票の衆議院総選挙の選挙運動も、きょう25日と明日26日を残すのみ。和歌山2区は国政を担ってきた二階俊博元自民党幹事長が引退し、新人5人が乱立。全国で注目を浴びる二階元幹事長三男で自民党の二階伸康氏(46)と、自民党参院幹事長等を務めた無所属の世耕弘成氏(61)による保守分裂戦は、知名度や実績のある世耕氏がリードし、若さと故郷愛を訴える二階氏が追う展開。両陣営とも票の上積みに総力を上げており、世耕氏がリードを広げるか、二階氏が土壇場で巻き返すか。

 二階、世耕両氏のほか、共産党で元県議の楠本文郎氏(70)=御坊市=、立憲民主党で前和歌山市議の新古祐子氏(52)=和歌山市=、政治団体代表で農業の高橋秀彰氏(42)=兵庫県丹波市=も各所で街頭演説を精力的に行い、政権批判票など無党派層への浸透に力を入れる。各陣営とも残り2日間は大票田の海南、橋本、田辺市などで「最後のお願い」に奔走する。
 世耕氏は、出馬表明が公示10日前と出遅れたが、参議院議員を26年間務めた高い知名度で挽回。政治の師と仰ぐ故・安倍晋三氏の形見の靴を履き、選挙区内をくまなく回り、各地で個人演説会やミニ集会を開き「離党し裸一貫で私には党もついていないそういう中での選挙。皆さん一人ひとりの口コミで支援を広げてもらいたい」と呼びかけ、YouTubeなどSNSも駆使して支持拡大を図る。
 保守票を奪い合う保守分裂の激戦で、政治経験のない自民党候補を意識し「5人の候補者がいるが、即戦力ですぐ和歌山のために仕事ができるのは私しかいない」と内閣官房副長官や経済産業大臣、参院幹事長など要職を歴任した政治経験を強調。世耕候補は「各地を回って、玄関に出てきてくれる人が多く驚いている」と手応えを感じており、情勢調査でも優勢が伝えられるが、陣営は上滑りを警戒しながら最終日まで気を引き締め草の根選挙で戦い抜く。
 二階陣営は、県町村会はじめ660を超える団体から推薦を受け、首長や党県連を挙げた総力戦で票の上積みを図っている中、父の俊博元幹事長も引退後初めて選挙区に入り、後援会挨拶回りを行うなど側面からサポートしている。二階氏と同世代の若いスタッフも力を結集し、選挙区全体で辻立ちを行うなど課題と言われる知名度アップ、無党派層への浸透に力を注ぐ。
 党県連幹事長の中村裕一県議は「大変厳しい戦いだが、だんだんと追い上げ、もう少しのところまで来ている。陣営の士気は高く『投票箱のふたが閉まるまで頑張ろう』と誓い合っている。最後の最後まであきらめず全力で戦い抜き、最後は有権者の皆さんのお心にすがりたい。国土強靭化をはじめ、バリアフリー法や県立医大充実など弱い立場の人に寄り添ってきた二階イズムを継承させていただきたい」と巻き返し、逆転勝利に向け力を込めた。
 保守分裂の激しい戦いで、裏金問題などが争点となる中、共産・楠本氏は「自民党政治を打破する」を合言葉に活動を展開。御坊市、有田郡、海南市、橋本市、新宮市、西牟婁郡、東牟婁郡など区全域を巡った。物価高で生活が厳しい現状下で、働く人の最低賃金時給1500円を目指すことや、10年ほど前から増加して503兆円となった大企業内部留保に対して5年間10%の税金をかけることなどを主張。庶民の生活を守り、格差を埋める政策を中心に訴えかけてきた。選挙戦突入後は、通りがかる人々から手を降って声援を送られたり、声をかけられるなどし、本人も「びっくりした」と言うように日に日に手応えを実感。25日は大票田の田辺市、26日は地元御坊市、日高郡を回り、細かな街頭演説で、最後まで政策を訴え続ける。
 立憲民主の新古氏は「心の声を届けます。私が生まれた和歌山だから」をモットーに、日高地方では御坊市、印南町、日高川町、みなべ町のほか、橋本市、紀美野町、田辺市、有田川町などで街頭演説やスポット街宣を展開してきた。
 真面目で勤勉な人が報われる社会をめざし、子育て支援、地場産業の育成、雇用につながる若手起業の支援などを中心に訴え、準備期間が短い中での選挙だったが、有権者の反応は日に日によくなってきているという。残り2日間も2区内をくまなく巡り、各所で街頭演説やスポット街宣を展開し、公約や熱い思いを訴えていく。


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