岸本周平・知事が美浜・日高両町を訪問しタウンミーティングを開催 〈2023年7月12日〉


意見や要望に答える岸本知事(日高町)


 岸本周平知事は10日、美浜・日高両町を訪問し、タウンミーティングを開催。赤坂武彦地域振興監、中井寛日高振興局長とともに、地元で活動するさまざまな団体の代表者らと車座になって向き合い、それぞれの意見や要望に耳を傾けた。タウンミーティングの目的は、知事が直接県民の声を聴き、その思いを生かした県政を共につくること。今年1月の田辺市での開催を皮切りに、県内各市町村で順次行っている。

 美浜町では、籔内美和子町長と、農業委員会、NPO法人日ノ岬・アメリカ村、MIHAMA夕暮れ市、母子保健推進員、一般社団法人煙樹の杜、煙樹ケ浜保安林保護育成会、商工会、美浜建設業組合、区長会、紀州日高漁協美浜町支所、母親子どもクラブ、西川河川改修事業推進協議会の代表者が出席。籔内町長は「このような機会を頂き感謝します」と知事ら県側出席者に感謝し歓迎した。
 先に自己紹介を兼ね、町の各団体代表が、現在の活動状況や課題、要望などを陳述。岸本知事がそれらに答えた。去る6月の大雨被害の復興支援を求める声には「復旧は最大限にやる。農業被害に対してもいろんな補助金があるから活用を」。人手不足のなか公共工事の継続で建設業界の人材育成を図りたいとの声には「災害時の最後の頼りは地元の建設業者。コンスタントに公共工事を出すようにして業界の継続を支援したい」。今なおコロナの影響が残る商工会員の苦境には「チャレンジ補助金の補正予算も付けたので使っていただければ」など回答。
 西川河川改修の早期完了や日高地方の観光振興等にも前向きに取り組む姿勢を見せた。
 日高町では、松本秀司町長のほか、比井崎漁協や農業司会、商工会青年部、民宿、子育て支援センターなど各方面の後継者や若手ら8人が出席。漁業や観光振興、療育施設充実、防災へ向けたインフラ整備の必要性など課題が挙げられた。
 学校給食無料化と高校生までの医療費無料化を求める子育て世代からの意見に岸本知事は「予算確保の事情から、まず給食費からと思う。県下すべて網羅すると39億円が必要で、その半分でも19億円程度のため、半分は町負担の形で考えれば」と回答。
 漁獲高確保の深刻さが切実に訴えられ、岸本知事は「アイデアを出してもらって支援できるようにしたい」と答え、都会から日高町でテントサウナやレンタサイクルの事業を進めていく代表者が町の自然美の良さを訴えると、岸本知事も「日高町は景色がよく、晴れ晴れする」と観光資源に活用する必要性を説いた。
 農業団体「アッセンブル日高」のメンバーが、ある一定の農産物の産地化を目指し、日高町内で協業化して農業誘致するグループ経営の取り組みを紹介。県の強い経営体育成支援事業として日高振興局と協議中で進めており、岸本知事は「ぜひ頑張ってもらいたい」と後押しした。


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