
遊びの環境が充実した運動公園(写真は宮子姫こどもまつり)
御坊市6月定例議会は16日に開会。冒頭で公益財団法人御坊市ふれあいセンター(柏木正之代表理事)の令和4年度事業実績書、収支計算書報告に対する質疑を行った。4年度はコロナ禍の利用制限はなく、野口オートキャンプ場は利用者、売り上げともに過去最高を大きく更新し、遊びの環境が充実した御坊総合運動公園は前年度より7千人以上増え、近場のレジャー施設として人気を集めた。
キャンプ場はキャンプブームを追い風に「とにかく広い、きれい、近い」「キャンピングカーの聖地」を売りに全国的な知名度が上がり、利用者は1万5771人で、過去最高だった令和元年度1万60人を大きく上回った。今年4月に平成9年度開設から26年目で累計10万人を達成した。売り上げは2024万3900円で、過去最高だった3年度1176万4900円の約2倍に伸ばした。
日高川ゴルフ場の利用者は8957人。猛暑の影響で過去最高の3年度より625人少ないが、過去2番目に多かった。割安の回数券販売やスタンプカード導入、シルバー会員導入などサービス向上に努め、郡内や県内のリピーターも多く、週末や祝日を中心ににぎわい、6年連続で8千人以上が利用。近場、手軽に利用できるゴルフ場として根強い人気がある。
子育て世代が気軽に集える交流拠点施設、各種大型・複合遊具が整備され「遊びの環境」が充実した御坊総合運動公園の利用者は4万7504人で、前年度より7227人増えた。有料遊具のサイクルモノレールは前年度比1548人増の1万366人が利用。市民野球場は7965人(前年度比349人減)多目的グラウンドは6000人(同1145人増)だった。
駅前駐車場は1万2275台(自動車2443、自動二輪2849、自転車6933)で前年度比1322台増。コロナの制限緩和で鉄道利用者が増えたことが要因と見ている。
日高港新エネルギーパークはPR館利用者5278人で前年度から685人増えているが、滞在時間が短くなってきているのが気になるところで、老朽化による設備の稼働停止、展示物が時代にそぐわないなど今後の課題も生じている。
新庁舎
1億2千万円~2億円追加へ
書庫倉庫棟平屋から3階建に
本会議では専決処分など報告5件を承認。三浦源吾市長が今年度一般会計補正予算など議案18件の提案理由を説明し、散会。その後、全員協議会を開き、執行部が新庁舎の書庫・倉庫棟計画変更を説明した。
当初計画では書庫・倉庫棟は平屋だったが、現庁舎の文書整理等を進める中で文書保存箱(横幅40センチ)に換算して1760箱分の保管場所が不足することがわかった。学校教室で4~5室分必要になり、平屋を3階建に変更して保管場所を確保する。
1階は市長と議長公用車の車庫、社協倉庫等。2~3階は書庫、倉庫として活用する。変更に伴い1億2000万円から2億円程度の追加予算が必要。議会に提案した今年度一般会計補正予算債務負担行為で設計費1500万円を盛り込んでいる。
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