
コロナ禍で人気の野口オートキャンプ場
公益財団法人御坊市ふれあいセンター(柏木正之代表理事)が、野口オートキャンプ場の令和3年度実績をまとめた。コロナ禍で前年度に続き約3カ月間休業したが、キャンプブームを追い風に「とにかく広い、きれい、近い」「キャンピングカーの聖地」を売りにしたキャンプ場は京阪神などキャンプ客に人気で過去最高の売り上げを記録した。今年度は東京でのプロモーション活動も行い、さらなる利用者増をめざす。
キャンプ場は電源付きのオートサイトが19区画あり、これだけ広いスペースを確保しているところは全国でも他にない。オートフリーサイト(テント30張り)も含め、すべてのサイトが凹凸のない平坦な場所にあるのも強み。環境の良さ、高速道路インターや市街地、温泉に近いなど利便性に加え、温水シャワーなど設備も整っている。
平成30年度からキャンピングカー倶楽部(CCC)などと連携して「キャンピングカーの聖地」にしようと全国に情報発信し、知名度は一気に全国区に。利用者の要望を受け、年末年始を除き年間通じて利用できるようにし、令和2年度には全国屈指の広さとなるプライベートタイプドッグラン、電源サイトの電源容量アップ、汚水を処理できるダンプステーション設置の施設整備を行った。
利用者は平成10年度4629人をピークに右肩下がりで28~29年度は2200人台だったが、30年度は過去最高の5604人、令和元年度は倍増近い1万60人と急上昇。予約は3カ月先までできるが、週末や祝祭日前は常に満杯、キャンセル待ちの状態。2年度はコロナで3カ月間休業したが、約1割減の8923人と影響は軽微だった。
3年度は4~6月、8~9月で計96日休業したが、10月は1880人、11月は1429人、今年3月は1306人と好調で、キャンピングカー倶楽部のミニオフ会、ハーレーオーナーらの「紀の国バイカーズキャンプ」、京阪神の愛好家グループ「ベルキャンプ」の団体利用もあり、利用者は9206人と過去2番目に多かった。休業中のキャンセルは1022組あり、休業がなければ過去最高を大幅に更新したのは確実。
売り上げは1176万4900円で、過去最高だった元年度1121万8020円を上回った。県下や周辺の他の類似施設に比べ低く抑えていた料金を3年度から類似施設並みに改定したのが大きな要因。
今年度も国の地方創生推進交付金200万円を活用し、プロモーション活動に力を入れる。3年度は大阪と名古屋でのキャンピングカーイベント・ショーに出展し、大きな反響を得たことから今年度は新たに東京でのイベント・ショーに出展し「キャンピングカーの聖地」をアピール。5月21~22日のキャンピングカー倶楽部オフ会にも出店を予定するなど地元店舗との連携強化にも力を入れるほか、人気ユーチューバーとのコラボも予定している。
利用者、売り上げ過去最高
近場、手軽な日高川ゴルフ場
日高川ゴルフ場(野口、9ホール)の令和3年度利用者は9582人、売り上げは1362万5900円で、ともに過去最高を記録した。コロナ禍で近場、手軽に利用できるゴルフ場として人気を集めた。
平成11年10月から営業を始め、15年度以降は年間6千人台から7千人台の利用者で推移。29年度に8千人台に乗り、コロナで約2カ月休業した令和2年度は8844人だった。
割安の回数券販売やスタンプカード導入、シルバー会員導入、毎月1回の花まるコンペ開催などサービス向上に努め、市内だけでなく郡内、県内のリピーターも増え、週末や祝日を中心にぎわっている。
月別では冬場の2月、夏場の8月は利用者が減るため、新たな取り組みとして今年からそれぞれの月で1カ月間のロングランコンペを行い、特に平日の利用促進を図っている。
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