警察官や消防士、自衛隊など危険性の高い業務に精励した人に贈られる第38回危険業務従事者叙勲の受章者が決まった。日高地方から瑞宝双光章に警察功労で日高町比井652の1、元県警部の山本哲久氏(73)。瑞宝単光章に海上保安功労で印南町島田、元海上保安官の江川八起氏(65)-の2人が選ばれた。国が実施する伝達、拝謁は新型コロナ感染症の状況を踏まえ検討中。県からの上申者は県庁で伝達式を行う。県下受章者は29人で今回を含めて1009人。
交通畑30年
瑞宝双光章 山本哲久氏
昭和43年4月に県警察官を拝命し、御坊署を振り出しに、湯浅、和歌山北各署で勤務。御坊署には3回勤務し、通算35年で、交通畑で30年間勤め、地域の交通安全に尽力した。
交通課での係は、企画、規制、免許で、規制係では、「信号を付けてほしい」や「危険な箇所の改善をしてほしい」等の要望を受けた。そんな時は「必ず現場に出向いて最善の対策を考える」をモットーに各種要望に応えられるよう努めた。常に地域の安全を願い最後まで全力投球をする気持ちだった。企画係では、学校、地域で交通安全についての指導等を実施した。
昭和時代は交通事故が多発し、年末等の宿直勤務中は人身・物損事故が1日25件も発生したこともあり、眠る間もなかった。負傷者の救急搬送も御坊市以外には救急車がなく、パトカーで病院に搬送することも。1件の事故で数名が亡くなることもあり、今でも悲しい出来事だと振り返る。
退職後は、交通安全協会湯浅支部で11年間務めた。現在は警友会御坊支部に所属し、比井区の区長も務め、地域に貢献している。
山本氏の話 ありがたい。上司、同僚、多くの人の支えがあったおかげです。家族の理解もあり感謝しています。
海の警備官
瑞宝単光章 江川八起氏
昭和60年4月、海上保安庁に入庁。田辺や下津、串本、神戸など関西や四国を中心に各地を転任、平成29年3月に定年退職。再任用で田辺海上保安部に従事し今年3月に現役を退いた。
船を動かすエンジン、様々な機械・装置の運転管理などを行う機関士として巡視船に乗船。平成12年に「機関部」の責任者である機関長に。一刻を争う遭難事故などに即応できるよう機関の整備に万全を期すなど、海上における職務一筋に精励し、海の警備官として海上保安業務に貢献。
船乗りに憧れ、民間会社で商船乗りとなった後に28歳の時に海上保安官に。串本海上保安署赴任時の平成17年に三重県熊野灘の沖合で発生したタンカー同士による衝突事故が一番印象深い。タンカーはともに火災を起こし、高さ20メートルもの炎が上がるなど正に火の海状態の過酷な現場。「消火活動やタンカーが漂流し沿岸に近づかないよう警戒。本当に大変だった」と振り返る。尖閣諸島への領海警備にもあたった。
県内での勤務が長く、縁あって2年前に印南町へ。「環境が良く、人も良く気に入っている」と話す。
江川氏の話 受章はうれしいですが、これも先輩や同僚など多くの皆様のおかげだと感謝しています。
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