千両の収穫作業に大忙し 真妻地区(印南町)で本格化へ 〈2020年11月27日〉

順調に生育し、美しい色を付けた千両


 花の少ない冬に、美しい実をつけることで知られる、千両の収穫が始まり、千両農家は収穫作業に大忙しだ。正月の縁起物として人気がある千両は、これから師走を迎え、出荷が本格化していく。印南町真妻地区では12月6日から出荷が始まり、18日まで続く。関西を中心に名古屋、東京方面に出荷される。

 皆瀬川地内では、千両農家の森口詠士さん(66)と妻・伊久子さん(62)が、倉庫で出荷準備を整えている。千両農家歴は約30年、栽培面積は6アールで、寒冷紗で覆った千両小屋で、光や温度をこまめに管理し、丹精込めて育てている。11月25日から収穫を始め、倉庫で、長さ、房や実の数、など等級別に選別している。
 今年は、夏に台風もなかったため、実付きは良好で色つきも申し分ない。気温も下がってきていて、生育は順調だという。森口さんは「正月の縁起物で、水切りをこまめにすることで長く楽しめる花です。玄関先や床の間が明るく、華やかに見えるのが魅力。品質の良い、千両をお届けします」と話している。
 JA紀州管内の千両生産者数は印南町で12人(JA出荷のみ)、栽培面積は約2ヘクタール。印南町では今年、約1200万円の販売目標を見込んでいる。昨年の実績は約1150万円。
 印南町の千両は、茨城県、高知県に次ぐ産地で、金にまつわる縁起木。特に真妻地区は千両が生育する環境に適しており、実付きや葉の色などは近畿有数の産地とされ、人気が高い。近年、農家の高齢者化で千両農家も減少しており、JAは印南の花のブランド維持に向けて、千両の普及活動に力を入れている。
 千両は、上向きに実を付けるため、縁起がよく、主に生け花などの正月の飾りで使われるほか、近年ではフラワーアレンジメントなどでも使われている。


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