紀州鉄道に中高生の税作文展示 寺井巴菜さん(日高附属中)が一日駅長 〈2020年11月19日〉

 11日から17日までの「税を考える週間」に合わせて、日本一短いローカル鉄道として親しまれている紀州鉄道は17日、中高生の税についての作文を車内に展示した「作文列車」の運行を開始した。全国的に珍しい取り組みで、車内には中高生が税についての考えや思いを書いた優秀作品19編を掲げている。この日、西御坊駅で行われた出発式では、中学生部門で大阪国税局管内で最高となる国税庁長官賞を受賞した日高附属中2年の寺井巴菜さんが一日駅長を務め、「出発進行!」の合図で列車が発車し花を添えた。

 御坊税務署(大寺隆秀署長)と日高納税貯蓄組合連合会(西田光作会長)、御坊納税協会(吉田擴会長)が、紀州鉄道とのコラボで企画。例年、「税についての作文」の表彰式を開催しているが新型コロナウイルスの影響で中止となったため、代わりに作文を披露する場として発案。車内には中学生9編、高校生10編の作品を展示している。
 西御坊駅での出発式では、寺井さんが紀州鉄道の大串昌広さんからタスキと帽子、軍手を手渡され一日駅長に就任。3点セットを身につけた寺井さんは、笑顔で敬礼のポーズを決めた。続いて国税庁長官賞受賞作品『私達の暮らしを支える「税」』を披露。新型コロナ対策としての布マスク配布や10万円の現金給付、豪雨の被災地支援、自身が通っていた小学校統合に関する工事などに「税金」が使われていること、税金の必要性と税金への感謝、有意義な使途への願いなどをつづった作文を暗唱で朗読した。
 このあと寺井さんは、西田会長、吉田会長、大阪国税局の山本吉伸徴収部長、大寺署長とともにテープカットを行い、「出発進行」と合図を発し「作文列車」が発車。前と後に青い文字で「税」と書かれたヘッドマークを取り付けた列車を笑顔で見送った。
 寺井さんは「こんな素晴らしい賞をいただけると思っていなかったのでとてもうれしい。日頃から興味を持っている社会問題を生かして書けた」と話した。運行は12月1日午前まで。
 税に関する作文は、御坊税務署管内で中学生が17校から1448点、高校生が5校から526点の応募があった。中学生の応募率は大阪国税局管内83署でトップ。


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