
出荷が本格化し農家が出荷作業に追われる
全国有数の産地として知られる御坊市でスターチスの出荷が本格化している。生産者は、最高の品質でスターチスを届けようと、出荷作業にてんてこ舞いだ。8月末ごろに定植し、9月末から収穫、10月から出荷が始まり、ピークは12月中旬と3月の彼岸前、出荷作業は来年6月ごろまで続く。出荷は北海道から広島にかけて行われ、京阪神や関東方面が中心となる。
今年は、コロナに負けない花づくりを目指し、農家は苗の定植、植え付け量を減らさなかった。定植期の8月の高温でやや生育は遅れたが、暑さ対策のために定植を少し遅らせる農家も多くみられた。9月は雨が多かったものの、例年より気温が早く低くなり、株張りも遅いながらも良く、10月は天候に恵まれ、台風もなかったことから順調そのものだったという。名田町は温暖で海が近く、日照時間が長いことから、スターチスの栽培に向いており、近年はドライフラワーやフラワーアレンジなど用途が幅広くなり、人気を集めている。今年は、コロナ禍で、結婚式やさまざまなイベントが軒並み中止になったことから、売り上げが落ち込んだバラやガーベラなどと違い、スターチスは仏花として使われることが多いため、仏壇に供えるなどの家庭消費が多かったという。
JA紀州花き花木部会のスターチス部会長の前田昌紀さん(37)は就農13年目。名田町野島にある鉄骨ハウスとビニールハウスあわせて約60アールで色鮮やかなスターチスを丹精込めて育てている。主力は「フェアリーピンク」「ラムセスバイオレット」「インペリアルラベンダー」の3品種。消毒や換気でカビを防止し、病気にならないよう気をつけた。前田さんは「今のところ順調に生育しているので、このまま良わい品質の花を市場、消費者に届けられるよう心掛けていきたい」と話している。
御坊市の栽培面積は今年42・8ヘクタール(生産者数105人)、印南町で16ヘクタール(同28人)。品種数は約70品種。今年の販売売り上げ目標は、御坊市で昨年より多い約16億5500万円(昨年実績約14億9000万円)、印南町で約4億7000万円(同約5億円)を見込んでいる。
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