県文化功労賞に小山譽城氏(御坊市出身) 徳川御三家付家老など藩政史研究 〈2020年11月11日〉

 令和2年度県文化表彰受賞者が決まり、日高地方関係で文化功労賞に徳川御三家付家老など近世藩政史の研究活動に貢献、功績を残している歴史学者で和歌山信愛大学・和歌山信愛女子短期大学非常勤講師の小山譽城氏(69)=御坊市御坊出身、和歌山市在住=が選ばれた。受賞者は文化賞1人、文化功労賞2人、文化奨励賞3人と1団体。表彰式は16日午後2時から県庁正庁で行う。今年度で57回目。

 小山氏は日高高校、國學院大學卒。大学卒業後、県立高校教員となる。大学在学中から近世藩政史の研究を続け、特に幕府から徳川御三家に付けられた付家老(紀州藩の安藤家・水野家、尾張藩の成瀬家・竹腰家、水戸藩の中山家の五家)の成り立ち、領内支配の実態、藩内での位置、幕府との関係などを解明。
 幕藩体制下における御三家付家老の存在意義を明らかにするとともに徳川御三家がどのように成立したかについても新たな視点で実証し、平成18年に研究書「徳川御三家付家老の研究」、23年に紀州藩の関係や支配、家臣団の動向などを論じた研究書「徳川将軍家と紀州徳川家」を刊行。
 研究と並行して昭和50年から4年間、県の古文書調査員として本宮、新宮、那智、高野山地域の古文書調査に従事。県教育史、御坊市史など自治体史の編纂委員等も務めた。また、県高校社会科教員として県内の社会科教育の充実、教員の力量と資質向上をめざし、県高校社会科研究協会副会長などを6年間務め、社会科教育の発展に尽力。
 付家老研究という和歌山県の歴史のひもを解き明かす分野に独自の視点から切り込み、研究成果を書籍や講演等で広く人々に伝えてきた永年の活動は「本県の歴史学において意義深く、功績は誠に多大」と高く評価されている。昭和63年に県教育研究奨励賞、平成11年に県文化財研究会表彰、26年に御坊市文化賞を受賞した。
 小山氏は「誠に光栄に存じております。歴史は現在と過去の対話であり、未来を洞察するために学ぶものであります。これからも自己の研鑽を重ねつつ、自分を育ててくれたふるさと和歌山県の歴史と文化について一人でも多くの方々に関わりと誇りを持っていただけるよう、また和歌山県の発展のために歴史の研究を通じて貢献できればと思っております」と話した。


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