御坊市温暖化対策 削減率最高値で4年ぶり目標達成 省エネ浸透 新庁舎で一層加速へ 〈2020年8月9日〉


節電対策など職員の省エネ意識は浸透


 御坊市は、第2次地球温暖化対策実行計画(平成23年度~令和2年度)の令和元年度実績をまとめた。平成22年度実績を基準とした温室効果ガス総排出量(二酸化炭素換算)の削減目標7%削減に対し、過去最高の17・1%削減となり、平成27年以来4年ぶりに目標をクリアした。職員の省エネ意識は高まっている一方、老朽化した現庁舎での対策は限界にきており、令和5年7月竣工予定の新庁舎が対象となる次期計画で取り組みを一層加速させる。
 
 実行計画は市役所や教育委員会、水道事務所、消防本部の各公共施設で地球温暖化の要因となる二酸化炭素の主な排出原因である電気や燃料使用量の削減に向けた課題や対策をまとめている。第2次計画は平成22年度の温室効果ガス総排出量2303トンを基準に「7%削減」を目標に定め、電気やガソリン、灯油、水道使用料など9項目で節減に努めている。
 平成23年度から5年間は目標の7%削減を達成していたが、28年度から排出量算定に用いる排出係数を基準年の固定値から、国や県に準じて原発等の稼動状況によって変動する前年度発電実態に即した係数に改訂したため、原発が以前のように稼動しなかった28年度は7・2%増、29年度は21・1%増、30年度は1・5%増と、3年連続で目標をクリアできなかった。
 令和元年度は原発が稼動したことで排出係数が大きく改善され、総排出量は1910トン。基準の平成22年度と比べ17・1%の大幅削減となり、4年ぶりに目標をクリアした。削減幅は平成27年度12・6%減を大きく上回る過去最高値を記録。市環境衛生課は「排出係数の影響で排出量は大きく増減するため、他力本願のようになってしまうが、計画当初に比べると電気や灯油、軽油、プロパンガスなどの使用量は着実に減っている」と、日ごろの努力を評価している。
 庁舎蛍光灯の本数を減らしたり、不要の電気消灯、教育施設照明のLED化など省エネ対策に取り組んでおり、元年度は「不要な照明を消す」など20項目を得点化した総点数(80点満点)も過去最高の69・9点だった。同課は「職員の省エネ意識は高まっている。今後も一人ひとりが努力を続け、市役所全体で対策を進めたい」とした。
 一方で老朽化した現庁舎での取り組みは限界に来ているため、さまざまな省エネ対策を取り入れる新庁舎の完成が待たれる。今の計画は今年度で終わる予定だったが、次期計画は新庁舎を対象とするため、今の計画を4年度まで延長。次期計画は5年度を基準年に6年度から10年間予定。


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