文化財防火デーを前に興国寺(由良町)で広域、町消防団ら演習 〈2020年1月25日〉

本堂に一斉放水する消防隊員ら


 26日の文化財防火デーを前に、多くの貴重な文化財が保管されている由良町門前、臨済宗興国寺で24日、総合消防演習が行われた。昨年は、4月にフランスのノートルダム大聖堂、10月には沖縄県の首里城など貴重な文化財が火災に遭ったことから、関係機関はより高い防災意識を持って、文化財を火から守る手順を確かめた。

 日高広域消防や由良町消防団、寺関係者が参加し、参拝者の失火で仏殿から出火の想定で実施した。
 119番通報のあと、すぐに寺関係者が駆け付け、オイルパンで燃える火に向け初期消火。さらに発煙筒で煙が立ちこめる中、貴重品を搬出し、保管している文化財を安全な場所に運び出す手順を確認した。広域消防、招集された消防団員が到着し、ホースを担いで階段を駆け上がり、延長し、筒先を本堂に向け一斉に放水した。
 訓練後、広域消防の井口崇署長は「興国寺には国指定の重要文化財が安置されており、また尺八、しょう油発祥の地で地域の貴重な文化財。我々の使命は、後世に残して伝えていくこと。この責務を果たすために消防は防火意識の向上、消防設備の設置、みなさんには自主防災の強化に努めてほしい」と講評。寒川正美・由良町教育長は「初期消火、延焼防止、一斉放水と機敏でスムーズに、手際よく、日ごろからの高い防災意識の成果と感心した。万が一、火災が起きた時には訓練の成果を十分に発揮してほしい」と述べた。興国寺の田中禪徹監院は「みなさんのキビキビとした行動を見て大変心強く感じた。今後も寺を預かる立場としてより一層火の用心に努めていきたい」と決意を新たにした。
 文化財防火デーは、昭和24年1月26日に奈良県法隆寺で発生した火災で、国宝の壁画が焼けたことを教訓に定められたもので今年で66回目を迎える。


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