
まず下流側から着工(写真は左岸の天田橋上流)
県は、国の防災減災・国土強靱化のための3カ年緊急対策を活用した日高川洪水対策で、御坊市の野口橋から天田橋にかけての日高川で堆積している土砂の上などに樹林化している樹木密集地で樹木伐採事業を実施する。今年度は1億2400万円かけ、まず下流の天田橋~御坊大橋間を重点に行う。工事3件の発注を終え、早ければ来週から着工する。流れを阻害する樹木を根こそぎ除去するため、流下能力アップなど一定の効果が期待できる。
平成23年9月の紀伊半島大水害以降、野口橋から御坊大橋にかけては堆積土砂が目に見えて増え、中州や河原になっている所も多く、土砂の上に樹木が育つなど川の流れを阻害しているとし、市と市議会がしゅんせつなど洪水対策を強く要望。しゅんせつは県の単独工事で多額の費用が必要となるため、これまでは応急対策として野口新橋~御坊大橋間などで川替えを実施してきた。
今年1月に国の緊急対策予算が付き、伐採の事業化が決まり、県が今年度当初予算、6月補正予算であわせて事業費2億1000万円を計上。予算には日高川町和佐の堤防工事分も含まれており、日高振興局建設部が工事個所の選定、伐採後の処理費用の積算などを行い、伐採事業に半分以上の予算を確保し、このほど3件の工事入札を行い、落札業者が決まった。工事の準備を進めており、早ければ来週から着工する。
工事対象個所は堆積土砂の上や護岸、河川敷で樹林化し、川の流れを阻害している樹木密集地で、まず下流の天田橋~御坊大橋を重点に実施。工事入札した3件は左岸の天田橋上流と御坊大橋下流、右岸の野口新橋と御坊大橋の中間付近の3カ所。施工業者と契約額は大杉建設(株)が4463万2080円、(株)小林建設が4761万6120円、(株)中村建設が3145万5000円。契約額の範囲内で可能なら右岸の天田橋上流、左岸の御坊大橋と天田橋の中間付近も行う。
樹木は伐採するのではなく、根こそぎ除去する。根の張っている木は土砂ごと取り除くため、全ての個所で行われれば、一定の効果が期待できる。国の緊急対策は3カ年あり、来年度以降は右岸の野口橋~野口新橋間のすべて、野口新橋下流、左岸の御坊大橋下流を計画している。今後の予算の付き方にもよるが、同建設部は「緊急対策なので3年と言わず、できるだけく終えたい」としている。
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