「世界津波の日」2019高校生サミットin北海道は、10日と11日、北海道立総合体育センター「北海きたえーる」で開催。日高高校から、北又悠愛さんと玉置裕子さん(ともに2年)が参加し、「意識を高める~災害への備えと迅速な避難」をテーマにした分科会で意見発表する。
同サミットは、二階俊博自民党幹事長の提唱で国連が11月5日を「世界津波の日」と定めたのを記念し、2016年から毎年開催。高知県黒潮町での第1回では「黒潮宣言」、沖縄県宜野湾市での第2回では「若き津波防災大使ノート」、昨年和歌山市で開催した第3回では「稲むらの火継承宣言」が採択された。
第4回の今回は、昨年9月に北海道胆振東部地震が発生し甚大な被害を受けた北の大地で開催。「記憶を未来へ、備えを明日へ~北の大地からイランカラプテ。自然災害の脅威と対応を学ぶ~」を全体テーマに、海外43か国と国内からそれぞれ約260人、計520人が一堂に会して、意見を交わし、絆を深める。
北又さんと玉置さんが発表するのは「防災カレンダーを世界に広めよう」。ふたりは、昨年度に先輩らがつくり、全国スーパーグローバルハイスクール課題研究発表会「SGH甲子園2019」研究成果ポスタープレゼンテーション日本語部門で堂々1位の最優秀賞を受賞した「防災カレンダー」に着目し、世界に通用するようより内容を発展させた。
防災カレンダーは、地域の防災情報や避難に関する豆知識などを掲載し、さらに使う人が自分で避難訓練の日程などを書き込める壁掛けカレンダー。壁掛けカレンダーは多くの家庭や施設でふだんから使われているので、そこに防災情報が載っていれば、日頃からそれを目にして自然と防災意識が高まる、との狙いがある。
「先輩たちは日本語でつくっていましたが、私たちは世界で広く使ってもらいたいと、英語や韓国語でつくりました」と、ふたり。掲載する防災情報をクイズにしたり、レイアウトを変えたりして、より使いやすいように工夫。プレゼンテーションでは3カ月分だけ提示して、参加生徒らに「いっしょにつくろう」と呼びかける。「その国・地域ならではの防災知識や役立つ防災情報を書き込んでもらえれば」。
ふたりの参加は、校内の面接選考で決まった。本番を目前にして「他の面接を受けた生徒の分まで、英語力はないけど頑張ります。いろんな国の人と交流して、防災カレンダーを世界に広めたい」と張り切っている。
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