印南風力発電(株)運用開始に伴い現地で竣工披露式 〈2018年7月4日〉

鏡開きで開所を祝う


 印南町樮川、羽六両地区にまたがる土地に風力発電所を建設し6月から供用を開始している印南風力発電(株)=大阪市・伊藤宗博代表=は2日、現地で竣工披露式を開き、神事に続いての開所記念式典で関係者が鏡開きなど行い竣工を祝った。自然エネルギーの普及が進む中、町内初の風力発電施設で、印南町としても時代に即した施設で再生可能エネルギーの普及につながることから日裏勝己町長は「自然環境を保全し、社会に貢献する施設となることを願っている」と期待を寄せた。

 事業関係者をはじめ、印南町、みなべ町、県、地元の樮川、羽六両区、工事関係者ら58人が出席。神事に引き続いての開所記念式典で印南風力発電所(株)の親会社である大阪ガス(株)副社長、宮川正氏は「大阪ガスグループでは印南風力発電所を含めて国内で21万キロワットの再生可能エネルギー電源を運用している。これはグループ全体が保有する電源のほぼ1割を占めている。さらに2030年ごろまでに国内外で100万キロワット程度の電源を確保する目標を掲げており引き続き再生可能エネルギー電源の開発、運用を通じて社会貢献してまいりたい。安全かつ安定的なエネルギー供給が社会的使命であるという気概を持ちながら印南風力発電所は環境面で最大限の配慮を持って地元から愛される発電所となるよう努めてまいりたい」とあいさつ。来賓を代表して日裏町長が「日本でも再生エネルギーへの転換が少しずつ進められているが、環境に配慮した再生エネルギーの一つである風力発電は自然環境に寄与する部分が大きく、印南町の環境だからこそ実現できたのだと自負するとともに関係者の皆様のご尽力あってこそだと感謝しています。この風力発電所が自然環境を保全し、社会に貢献する施設となることを願ってやみません」と祝辞。
 プロモーションビデオの映像を流しながら開所までの事業経過報告のあと、宮川副社長、伊藤代表、三浦源吾日高振興局長、日裏町長、小谷芳正みなべ町長、大村武義樮川区長、杉谷考祥羽六区長らが鏡割りし開所を祝った。最後に謝辞で伊藤代表が「この地で事業をさせていただけるのは地元をはじめご臨席の皆様のご理解とご協力の賜物と深く感謝します。当発電所は無事竣工し運転開始の運びとなったが、今後は運営、維持管理に責任感と使命を持って取り組んでいく所存であり、地元の皆様と共生できる発電所を運営していくことをお誓い申し上げます」と述べた。
 同発電所は、印南町とみなべ町を結ぶ町道(通称・黒潮フルーツライン)近郊の樮川と羽六両区にまたがる町と樮川区が所有の土地27・2ヘクタールに出力2000キロワットの風力発電機13基を設けている。同発電所は年間総発電量は約5000万キロワットで、一般家庭約1万4000世帯分を賄う発電能力を備えており、全量が大阪ガスの電力小売り事業に活用される。年間の二酸化炭素排出量削減量は2万9000トン(森林の状態と比較して約80倍に相当)と再生可能エネルギー普及効果だけでなく、印南町には固定資産税が入ることになり、町は税収面での効果もある。風車の耐用年数は17年とされており、1基約4000万円で稼働から17年間で約5億2000万円の税収が見込める。


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