御坊市3中学校の空調整備10月末完成、6小学校は18~19年度 〈2017年9月3日〉

教室への室内機設置は完了(写真は河南中)


 御坊市は、懸案の小中学校空調整備事業を2016年度に事業化し、今年度は御坊・河南・名田3中学校で工事を実施している。普通教室(特別支援教室含む)はすべてに整備し、特別教室は利用度の高い図書室、音楽室、理科室に限定。すでに全教室への室内機、室外機の設置を終え、電源工事が終われば試運転し、10月末に完成。本格使用は来年夏になる。小学校6校と幼稚園4園は18年度~19年度の2カ年で整備する。総事業費は約3億円。

 小・中学校は校長室や職員室、保健室、コンピューター室、給食配膳室、ランチルームなど一部に空調を整備しているが、普通教室は夏場になると室温が40度近くになる湯川小学校の2教室を除いて未整備。対象となる普通教室は小学校が6校あわせて56教室。中学校は改築工事で普通教室、特別教室すべてに空調を完備した湯川中学校、すでに普通教室に整備済みの大成中学校(組合立)を除く御坊、河南、名田3中学校あわせて18教室。
 特別教室は3中学校で計53教室、6小学校で計79教室あり、普通教室とあわせると6億円以上の予算が必要になるため、すべてに整備するのは難しいとし、利用頻度の高い図書室、音楽室、理科室に限定した。
 15年度に策定した第4次長期総合計画後期事業計画(16年度~20年度)で新規事業採択。着手時期は決めていなかったが、昨年5月の市長選で柏木征夫市長が早期整備を公約し、16年度に事業化。16年度に3中学校の設計を行い、今夏から工事を始め、普通教室18室、特別教室9室への室内機、室外機の設置は終わり、今後は電源工事や室外機の回りにフェンスをつけるなどの工事を行い、試運転を経て10月末に完成する。
 施工は(有)紀州エンジニアリング=島、田間謙二代表取締役=、工事落札額は8443万8000円。工事監理業務は和新・設計事務所=湯川町財部、古久保泰男代表=、同88万5000円。設計業務は(株)寺前則彦設計室御坊分室=塩屋町北塩屋、久岡マチ子代表=、同200万円。
 小学校6校と幼稚園4園は今年度当初予算に設計業務委託費を計上し、(株)寺前則彦設計室御坊分室が小学校427万600円、幼稚園85万4000円で落札し、11月中に設計が出来上がる。工事費で約2億円かかるため、18年度と19年度の2カ年で整備する。昨年夏に6校それぞれで最も室温が高いとみられる教室を選んで室温を調査したが、温度差は1度以内に収まり、大きな差は出なかったため、費用や財政面を考えながら順番を決める。湯川、大成、塩屋、名田4幼稚園の保育室10室は小学校にあわせて整備する。


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