日高川町長選に出馬表明の新人・久留米啓史氏が政策訴える 〈2017年4月13日〉

高津尾地区でのミニ集会で政策目標などを
説明する久留米氏(左)


 5月16日に告示される日高川町長選挙(21日投開票)まで約1カ月となる中、出馬表明している前町公室長で新人の久留米啓史氏(60)=江川・農業=が12日からミニ集会をスタートさせた。高津尾地区での初集会には約60人が集まり、産業振興や若者定住施策による人口維持、子育てや高齢者支援で住民に優しい行政、災害に強い町づくり、健全な財政運営を図る行財政改革の5つの政策目標を説明し、支援を訴えた。12日時点で他に出馬の噂もなく、一人だけの静かな前哨戦まま本番を迎えそうな情勢だ。

 初のミニ集会には、西川榮一中津地区後援会支部長や冨安民浩県議も同席。西川支部長が久留米氏の経歴を紹介し「公室長として市木町長を補佐する役目を担ってきた。誠実な人柄で、正確で素早い判断力と決断力を備えた人物。役場の中も知り尽くしており、円滑な町政を任せられる」と支援を訴えた。
 冨安県議は「圧倒的な支援で4年間町政を頑張って頂いた市木町長の右腕として活動してきた。町政の停滞は許されない」と、事実上の後継者としての期待を寄せ、久留米氏本人も「市木町長は住民を一番に考えた施策を進めてこられた。私も住民の皆さんを一番に心に置きながら、皆さんと協力して豊かな日高川町を創り上げたい」との思いを語った。
 5つの政策目標を紹介。産業振興では、川辺で特産のミカン栽培に加え、トマトなどの施設栽培を行う新規就農者などを積極的に支援。中津、美山では森林組合などと協調した林業振興策、町内企業への支援を行って若い世代が町内で働き「夢の持てるような産業振興を図りたい」と述べた。
 町が抱える大きな課題の「若者定住と人口維持」では、就労対策に力を入れたいと強調し、町で生まれ育った若者が町に戻ることで人口維持を図るとした。中津、美山地区などを訪れる中で、若者の川辺地区への町内移動が進んでいることを実感し、上流に行けば行くほど過疎化が進んでいることを危ぐ。地域バランスのとれた発展に努めたいと訴えた。
 このほか「子育てや高齢者支援」では、住民が暮らしやすく、人に優しい行政の推進。「防災対策」では、集落間道路などの整備や避難訓練の実施で自助と共助の精神を養うソフトとハードの両面から災害に強い町づくりを推進。「財政運営」では、事業を再検証し、新しい事業を取り入れるための見直しや継続など、費用対効果を考えながらメリハリのある健全な財政運営に取り組むとした。
 12日以降も連日ミニ集会を重ね、川辺地区全域で15カ所、中津地区は旧小学校単位の5カ所、美山地区は全域を対象に1カ所で予定している。


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