御坊第一交通(株)が新サービス「ママサポートタクシー」開始へ 〈2017年3月11日〉

妊婦らをサポートする新サービス実施へ


 第一交通産業(株)のグループ会社、御坊第一交通(株)=髙野福己代表取締役・薗=が4月10日から新サービスとして「ママサポートタクシー」を開始する。妊娠中・子育て中の母親を応援する独自の送迎サービスで、陣痛時も安心して病院まで送迎できるようバスタオルなど救急セットを携帯し、研修を受けたドライバーが対応。子育てしやすい環境が求められる今、妊婦や子育てママにやさしい社会が広がろうとしている。
  
 厚生労働省が推進する「妊産婦にやさしい環境づくり」に伴い、同グループは「妊婦・出産に関する安全性と快適さの確保」として新たなサービスを打ち出した。平成25年8月に北九州・下関地区で始まったのを皮切りに、県下でも5つのグループ会社のうち、和歌山第一交通(株)、大阪第一交通(株)橋本営業所、白浜第一交通(株)、熊野第一交通(株)の4社が先行して始め、御坊も4月から開始し、県下すべての営業所でサービスを提供していく。
 ママサポタクシーは妊娠中や子育て中(3歳未満)の女性が対象で、配車エリアは御坊市・日高郡内。陣痛や(出産)予定日以外の急なアクシデント時のほか、定期健診などの通院、出産後も子どもの急病などの際に活用できる。陣痛時にはシートに防水シートやバスタオルを敷いて迎えに行くため、安心して乗車できる。料金は通常タクシー料金だけで、365日対応。営業時間は午前6時~翌日の午前2時。
 利用には事前登録(無料)が必要。利用者や家族の住所氏名・電話番号・かかりつけの病院など必要事項を事前に連絡しておくことで、登録した電話番号からの着信を受け、悪天候や繁忙時でも優先的に配車し、自宅から病院まで迅速に送迎する。また、外出できない母親に代わり買い物代行サービスも実施していく。
 御坊第一交通には50、60歳代を中心とした男性乗務員26人が所属。新サービス実施に伴い、今月29日に御坊商工会館で乗務員研修会を開き、同社から約20人と県内のグループ会社合わせて50人が受講する。講師は助産師・芝桂子さんで、受講者には修了書を発行。
 研修を受けた乗務員のタクシーには、後部ガラスに専用ステッカーを貼り広く周知していく。御坊第一交通の鈴木孝昇所長は「『ユニバーサルサービス』を目指し、ママサポートタクシー事業を通じ地域に貢献したい」と話している。
 事前登録はインターネット(http://www.daiichi-koutsu.co.jp/taxi/mamasapo/)か、ファクス(22・0562)で、4月5日ごろから受け付ける。ママサポタクシー利用・問い合わせは同社(電話22・3366)へ。


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