
制度を活用して作業を行う住民
御坊市は、平成27年度に創設した「道路等維持修繕業務委託制度」が自治会から好評を得たのを受け、28年度は予算額を100万円から200万円に倍増させたが、4月の申請開始から4カ月で、すでに予算の7割を消化する人気ぶりを見せている。市が管理する道路を自治会(町内会、区)が修繕する際にコンクリートなど材料費や燃料費の全額または一部を市が負担する制度で「使い勝手が良い」と好評を得ており、県下的にも珍しい取り組みとして注目されそうだ。
地域によっては農作業等で利用する道路を年数回点検し、穴が空いているなど簡易な修繕個所が見つかれば「道づくり」「道普請」と称して自分たちで修繕したり、ボランティアで道路沿いの草刈り作業等を行っており、以前から「市から材料費ぐらい出してほしい」との要望があった。簡易な修繕は職員が行っていたが、手が回らないこともあり、道路を円滑に管理するため、自治会による維持修繕を支援できる施策として道路等維持修繕業務委託制度を設けた。
対象は市が管理する道路(市道)や法定外公共物(里道・水路)、町内会等が認める公衆の用に供する道路など。自治会に委託の形を取り、かかった費用のうち、コンクリートやアスファルトなど材料費、草刈り機などの燃料費、作業に使う草刈り機などの備品・消耗品購入費を市が支援するもので、委託費は1契約につき5万円を上限に定めている。労務費や飲食費には使えない。
昨年度は100万円の予算枠を設け、自治会単位で原則先着順に申請を受け付け、20自治会が利用し、3カ月足らずで予算を使い切った。内容は道路の除草作業が多いが、道路の舗装や側溝、水路の修繕などもあり、自治会から「支援があるのはありがたい」「使い勝手が良い制度」と好評を得ている。議会も「非常に良い取り組み」として予算の増額を求めていたこともあり、28年度は2倍の200万円に増額した。
要綱は変更せず、4月から申請の受け付けを始め、12日現在で28自治会が申請を済ませ、すでに予算の7割を消化しており、早ければ年内に予算を使い切りそう。今年度は市内全域から申請が来ており、幅広く利用されている。夏場を迎えていることから約8割は道路沿いの草刈りや除草、木の枝打ちなどが占めているが、商店街の側溝掃除や里道の維持修繕、待避所づくりなどにも利用されており、市都市建設課は「自分たちの道は自分たちで守るという意識醸成につながっている」と話している。
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