印南中学校が防災啓発リーフレット「津波災害」作成、配布へ 〈2015年4月10日〉

作成した防災啓発リーフレット


 印南町中学校(木村栄一校長)は、町の防災「いなみっ子」未来プロジェクト事業を活用し、近い将来、高い確率で発生するとされる南海地震に備えて校区民の防災意識を高めようと防災啓発リーフレット「印南の津波災害Part2~過去の教訓に学び現代科学技術をいかす」を作成。同校では平成17年度から3年生の有志が印南湾における津波の挙動をテーマに研究に取り組んでおり、リーフレットは昨年度の3年生津波研究班の活動をベースに作ったもので近く校区の全世帯に配布する。

 防災啓発リーフレットの作成は前年度に続くもので、今春卒業した12人の生徒が取り組んだ研究内容を基に、生徒の指導にあたり今年3月末、同校を定年退職した阪本尚生さん(60)が編集して仕上げた。同校卒業生で東京大学大学院で津波を研究している山中悠資さん(26)の協力で生徒が作成した津波が印南湾に侵入して来る様子を示すハザードマップを時系列で掲載しているほか、フィールド学習的に取り組んだ津波の第1波のピークが実際にどのくらいの高さになるかを地区ごとに建造物で分かりやすく示した写真も添えている。
 生徒の研究内容だけでなく、表紙に県立博物館所蔵の寛政8年(1796年)に画家の谷文兆が印南村を描いた「熊野奇勝図帖」を掲載し「宝永南海地震の惨禍から約90年後の印南の姿です。集落が海岸近くに集まり、白砂青松の美しい景色だが、見方を変えれば津波や高波に対して無防備状態であったことが見てとれる」と防災意識高揚を図っている。また過去の教訓に学ぼうと同地の印定寺に残る宝永南海地震での犠牲者供養のために作られ、津波の高さなども記されている「高波溺死霊魂之墓碑(たかなみできしれいこんのぼひ)」について「津波防災の広告塔だった」と紹介している。
 4月から支援員として同校に勤めている阪本さんは「ハザードマップを参考に避難計画を立てるなどリーフレットを活用してもらい防災意識高揚の一助になれば」と期待するとともに、小さい子どもやお年寄りにはリーフレットを見ただけでは分かりにくいかも知れないとし「子どもやお年寄りを対象に説明する機会を設けたい」としている。
 今春卒業した津波研究班メンバーは次の皆さん。
 上山円華、小竹夕奈、東海華音、森愛華、岡本直樹、石井美有、岡本真奈、吉岡史恵、湯川諒磨、庄門奈々、嶋田瑠璃、浜本尚実。


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